田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を2015年に作りました。会社や個人をPRするというよりはアウトプットの場にしたいです。

コインチェックの会見を見ての感想を少し。いくつかの教訓を。

※1月31日追記しました※

 


1.仮想通貨取引所「コインチェック」売買停止トラブル 記者会見 2018/01/26

 

www.huffingtonpost.jp

この数年、スタートアップ界隈を騒がす悪いニュースが本当に多かった。その中でも今回のコインチェックの問題は最大級と言える。

昨日の記者会見、僕は生中継で見ていた。いろいろな感情が沸いてきたのですぐにブログに書きたかったがあまりにも大きい衝撃を受けたため1日置いて冷静にいろいろ考ええてみた。その結果をまとめたい。

 

仮想通貨に関しては、僕はほとんど持っていない。多少は持っていたが現在は全て利確しているしビットフライヤーに預けているので現状被害はない。

また、コインチェックの和田さん、大塚さんに対しての面識はないが株主であるANRIの佐俣アンリさんとは面識もあるし個人的に大好きなので冷静に客観的に見れていない部分もあるかもしれない。その大前提がある。

 

ブログに残そうと思った一番の理由は、会社を経営していて多少うまくいっていると忘れてしまいがちなのだが「一寸先は闇」ということを再認識し、「明日は我が身」だと再認識させられた会見だった。

インチェックと言えば数日前の時価総額で言えばおそらくメルカリよりも高かったのではないだろうか。少なくとも利益はメルカリ以上に出ていたはずだ。信憑性は定かではないが月の営業利益が10億とも100億とも噂されていた。割とコインチェックに近い人からも時価総額は1000億を軽く超えており、オファーも来ていると聞いた。

そのコインチェックがたったひとつの事件で倒産の危機に立たされることになるとは思ってもみなかった。弊社は仮想通貨を保有しているわけではないが資産を持ち逃げされたり火事を起こしてしまったり顧客情報の流出騒ぎを起こしてしまえば昨日のような会見をする可能性はあるわけだ(会社の規模が違うから今はおそらく大丈夫だけども)

これが1つ目にして最大の教訓。

 

今回、被害を受けてしまった方たち、またはXEM保有していないがコインチェックに資産を預けて出金ができなくなってしまっている状況の方たちはコインチェックに対して何を言っても良いと思う。それが知識不足によるものでも良いと思う。ただ、それ以外の人は芸能人の不倫に怒りを覚えて人格批判をしている人と全く同じだ。成功していた若者を叩きたいだけ。

それは会見で質問をしている記者たちも全く同じ。事件が発生して1日足らずの段階で断言できることなどほとんどない状況にも拘わらず同じ質問を何度もする。当然同じ回答になるのはわかっている。あれは怒らすためなのか泣かせるためなのかわからないがそういう絵を撮りたいだけのための質問だと僕には思えた。

既にまともな人たちは批判的なコメントを出しているが朝日新聞が書いた以下の記事は本当に理解ができない。

www.asahi.com

facebookで技術者を募集することなど普通。むしろ和田さんのように超優秀層がリファラルで募集するのであればエージェントよりもよっぽど優秀な人が集まる。人手不足を批判したいのかも知れないがこれだけ伸びているサービスなのだから当然のことだろう。

会見で、「株主と相談のうえ・・・」と何度も取締役の2人が発言している。先にリンクを貼らせてもらったhuffingtonpostの記事から引用させてもらうと

――先ほどから株主、株主、株主という発言が多い。株主に聞かないと経営判断は一つひとつできないということか。

大塚氏:いえ、そういうわけでは、ございません。

――筆頭株主はどなたか。

大塚氏:筆頭株主は和田晃一良でございます。

――お2人で過半数は持っているのか。

大塚氏:はい。

(会場から苦笑漏れる)

――であればなおさら、自身の経営者としての判断で、最低限の情報は開示すべきでは。それが取引所の責務では。もはや「株主」という段階ではない。「端数まで出せ」と言っているわけではなく、「何万人に影響があるのか」というのを私たちは知りたい。例えば「何十万人の口座があって、その人たちに影響がある」と。そういうことが知りたいが、それすら頭の中にないのか。

和田氏:現在の優先順位といたしましては、顧客の資産の保護を第一に考えておりまして、そちらの対応を全力でしているため、そちらの公表についての検討は未だに結論がでていないような状況にございます。

事件からの経過時間を考えても、あの時点で被害数を出すのは良くない。ざっくりとした数字を答えても大きく書かれるだけだ。また、なぜ株主と相談しなければならないのかについては至極簡単なことだが登記簿を見ればわかる。

インキュベイトファンドの和田さんが取締役に、ANRIの佐俣アンリさんは監査役に就いている。(10月の時点のものだったので現在は不明だが)

であれば彼らに相談するというのは当然の行為。そのあたりのことも調べずに質問をしているのでレベルが知れてしまう。

もちろん最終的な判断は和田さん、大塚さんで過半数を持っているのであればできるが例えばあの場で(先ほどの記事の中から引用)

――今、手元に600億円ぐらいあるのか。

大塚氏:その具体的な数字というのは、私たちだけで決めることでは。株主も含めて、どこを公表するかも含めて確認中でございます。

という質問に対して、「ある」と答えたとしよう。そうしたら場合、「いつ返すのか?」「返金の方法は?」という質問が飛ぶのは目に見えている。僕は「ある」と思っているが「ない」だった場合、回答できないのは(残念ながた)当然だ。

現金では〇〇億、仮想通貨で〇〇億円分あって合計で600億以上は余裕であるというのが僕の推測だがその辺はわからない。

さらに、

――御社の株主構成は。

大塚氏:代表取締役の和田晃一良、私、大塚雄介、ベンチャーキャピタルのインキュベートファンド「ANRI」、投資ファンドの「WiL」。以上でございます。

こう書かれている。おそらくインキュベイトファンドとANRIが別のキャピタルであるということも知らないのだろう。ちょっとレベルが低すぎるように感じた。

2つ目の教訓は煽りたいだけのネット民とマスコミは同じくクソということ。

 

次に今後の展開について。僕は仮想通貨のことは詳しくないので書かないがコインチェックという会社が倒産することはあり得ないと思う。今回の正確な被害額が出るまでわからないが仮に1000億円の被害が出たとした場合、喜んで買収に応じる企業はたくさんある。ソフトバンク楽天KDDIくらいの規模であればすぐにでも買うと思う。それこそ株主との相談が必要だが、倒産するよりは絶対に良いはず。

佐俣アンリさんに恨みでもあるのかわからないがやたら彼のせいにしたがっているやまもといちろう隊長もこうツイートしているがきっと彼レベルの方であればコインチェックを買いたがっている企業がたくさんあるということくらいわかっているはず。

 

そもそも倒産回避のために出金停止という非道行為をしているわけなので(個人的には出金停止は悪手だったかなと思っているけど)

 

となんだか初めてくらい感情的なブログを書いた。ですます調でないブログはおそらく初めてで書きにくかった(です)

 

社長の和田さんは天才エンジニアで、お世辞にも会見が上手なタイプではない。仮想通貨についても大塚さんの方が知識は上なので、会見は大塚さんだけに任せることもおそらくできた。でも逃げずに出てきたことはすごく勇気がいることだと思う。もちろん被害者、被害額を考えれば当然という意見もあるかも知れないがここからどうにか被害者、被害額をゼロにして復活してほしい。

僕は小さい人間なので成功してる起業家を見るとうらやましいと思ってしまうため「頑張ってほしい」なんて思うことは滅多にないけど、今回ばかりは本当に頑張ってほしい。でたらめな批判にさらされることもあるかも知れないけどコインチェックの再興を心から願います。

 

※これ以下1月31日追記※

意外とアクセスが伸びてしまったので今の気持ちも追記する。このブログを書いたときはまだコインチェックがどうなるかわからなかったときだった。大丈夫だと思うと書いてはいたが本当に500億もの金を用意できるのかもわからなかった。

それから数日後、コインチェックは全額返金を宣言した。もちろんまだまだ被害に遭ってしまったと考える人は当然いるのでこれで何も問題がないというわけではないが一安心はできたのではないだろうか。この宣言に対して、某ブロガー含め理不尽な程コインチェックを批判する人たちは『返金時期が明示されていない』という批判と『儲け過ぎだ』という批判をしていた。これらの2つは矛盾している。返金時期が明示されていないというのは、『本当に返ってくるのか?』という疑惑から生じるもので儲け過ぎというものとは相反する。

また、計画倒産だったのではないかということを報じている記事もある。

btc-feed.jp

 

2ちゃんでふざける程度ならまだ良いが、これはやりすぎだ。100%あり得ないと断言できる。儲かっていないなら計画倒産をするメリットはあるが、年間8兆円の取引高があり、高スプレッドな商品を扱っているのだから儲かっていないはずがない。500億が痛手なのは間違いないが計画倒産はさすがに名誉棄損もの。

ただ、今のコインチェックはそんな批判に対して反論する余裕もない。26万件という人たちに返金をするとなるとどれだけのオペレーションが必要か考えてみたらわかるはず。それ以外にも様々な対応に追われているようだ(一応社員に聞いた)。

こういう状況に対して、おもしろおかしく批判する意味はあるのだろうか?

『持ってないコインを消費者に売る』とコインチェックを批判したブログもあったが、FX等も似たような状態だと思うし、仮にそれが問題だったとしてもウォレットを別にわけていたのであれば問題ないし、そのような反論もたくさん出ていた。

いずれにせよ、状況はよくわからないのは間違いないのに火に油を注いでコインチェック側を混乱させることに何の意味があるのだろうか?自分のブログのPVを稼ぐか少し有名になって企業側からすると相手にしたくないと思わせる意味合いしかないと思う。

僕が近い人から聞いた話では倒産なんてあり得なくて現金も仮想通貨もたくさん持っているとのことだったがそれの信ぴょう性も定かではない。本当にコインチェックの被害者のことを考えるのであれば、ここは火に油を注がずに待つことが正しいのではないかと思う。それで万が一『返金出来ない』であったり、犯罪行為を警察が認めたのであれば非難すれば良いと思う。

 

 

以上。