田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を2015年に作りました。会社や個人をPRするというよりはアウトプットの場にしたいです。

ガイアの夜明けの感想 -許永中とレオパレスと折口雅博と-

昨日のガイアの夜明けは衝撃的でした。

 

タイトルは[スクープ取材!マネーの「魔力」]と一見普通に思えますが内容はかなり過激。

最初の登場人物はなんと許永中でした。許永中と言えば戦後最大の経済事件と称されるイトマン事件で逮捕された超大物フィクサーです。当時もマスコミにはほとんど出ていなかったそうですがこのタイミングでなぜか本人が出演しました。

 

金を積んで答えを変えないやつはほぼいないと豪語していました。また番組を視聴した方ならおそらく誰もが感じたと思うのですが、『良い人そう』に映っていました。

もちろん良い人のはずはなく、ヤクザと政治家と企業を脅してお金を稼いでいた人です。ただ、人間的な魅力があるように思えてしまいました。

僕の好きな勝海舟が残したこのような言葉があります。

 

「清濁合わせ呑んで なお、清波を漂わす 汝、海の如き男たれ」

許永中は、基本的に悪側の人間のはずです。ただ彼に関する本を何冊も読んだ僕にすら"人間的な魅力がありそう"と思わせてしまう許永中は相当な傑物であることは間違いないです。

 

その許永中の後にテレビに登場したのがなんと国重惇史さんでした。彼は住友銀行秘史という著書の中で自身がイトマン事件を告発した張本人だと告発した人です。

 

 

住友銀行秘史

住友銀行秘史

 

 その感想は僕もブログにしているので良かったら読んでください。

just4youcom.hatenablog.com

この方は僕が楽天で働いていた頃に少しお話をさせて頂いたことがあるのですがとにかく頭の良い方でした。英語も達者で、僕らのような英語が未熟な相手に対しても伝わる英語をしゃべってくれる印象がありました(三木谷さんの英語はさっぱりわからなかった)。 

テレビで国重さんが話す内容はほとんどなかったのですがとにかくイトマン事件を裏で操った2人が同じテレビに出るというのはものすごく衝撃的でした。別の番組で特集して欲しいくらいです。

 

次はレオパレスの特集に。

レオパレスはアパート建築を地方の地主に提案し、その地主がオーナーとなった物件を一括借上げし30年間家賃収入を保証する「サブリース契約」を結ぶことで成長してきました。契約書には家賃は10年間不変とあるにも関わらず、リーマンショックの影響やレオパレス自身が同じ地域に物件を建て過ぎたことなどから空き家が増え経営が悪化、その結果強引な減額交渉をオーナーに迫ったようでした。

 

番組ではレオパレスの深山社長に直接取材交渉が出来ました。

 

合意を得ていると言った深山社長に対して番組ディレクター(?)がレオパレスの内部資料を提示した際の深山社長の表情がなんとも言えませんでした。知らねえを突き通していたのに遠山の金さんに「この見事に咲いた遠山桜、忘れたとは言わせねえぜ!」と言われた悪役の表情そのものでした。

 

なんとなくこの事件のことは知っていたものの、ここまでひどいとは知りませんでした。営業が強い会社というのは部署移動、担当変更がたくさんあります。契約を取った担当がいつまでも同じ取引先を相手にすると疲弊してしまうからです。弊社に営業にきていた大〇商会の営業マンもコピー機のリース契約を取るために1日に何度も訪問してきていたのですが契約した直後に諸々不備がでてきたなーと思っていたら担当が変わっていました。なんかさみしい限りです。

弊社は元々コピー機が必要だったから良いですが、地方の地主さんたちは一生に一度の買い物をしたはずです。その担当者が嘘を付いているというのはなんとも悲しいことですね。営業マンも楽しくないだろうに・・・。

 

最後はグッドウィル社長折口雅博さん。

 

貧乏で高校に行けなかったので防衛学校 → 商社でジュリアナ作る → 利権争いに負けて借金抱える → ヴェルファーレ作る → グッドウィルに招かれ超大企業に成長させる → 芸能界の闇の部分としていろいろ報じられる → 介護報酬の不正請求や違法派遣問題でボロボロに → 責任追及を受ける前に事業を閉鎖して逃亡

ととにかくスゴイ経歴・・・。一応同じ社長をしている身として、こんな傑物と戦わなければならないのかと思うとちょっと怖いです。

番組では折口さんはアメリカでファンドを作り大成功しており、日本のベンチャーにも投資しているという内容で終わっていました。個人的な感想を言わせてもらうとかなり不気味でした。許永中の人たらしの笑顔とは真逆のバレバレの作り笑顔、虚栄が感じられました。また、なぜ番組はやたらを持ち上げているのかも理解ができませんでした。

そもそも自己破産しているはずの折口さんに出資をしたのは誰なのか等、本来語られるべき点が語られていませんでした。またMEGUのオーナーではないはずなのになぜか接客しているシーンが出ているのも違和感を感じてしまいました。

傑物で、とにかくすごい人であることは大前提なのですが先ほどの勝海舟の言葉を借りるのであれば「清濁合わせ呑んで 濁波を漂わす」人のような気がしました(笑)

 

この3つのエピソード、それぞれを繋ぐものを"お金"だそうですが、個人的にはそんなのどうでも良いのでそれぞれをもっと掘り下げて欲しかったです。

 

とにかく面白いです。オンデマンド配信もやっているようなのでオススメです。

txbiz.tv-tokyo.co.jp

 


(なぜか許永中だけ呼び捨てにしてしまっているのですが、学生時代にイトマン事件に関する本をたくさん読んでまして、その影響でなんとなく歴史上の人物のように思えてしまって呼び捨てにしてしまっています。申し訳ございません。)