田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を2015年に作りました。会社や個人をPRするというよりはアウトプットの場にしたいです。

メディアコマースは成功するのか?北欧、暮らしの道具店とキナリノモールで考えてみた。

メディアコマースは成功するのか??

 

ECにおける1つの課題というかトレンドになっていることは間違いないです。

先日、日経新聞で以下の記事が出ていました。

www.nikkei.com

 カカクコムが自社の情報サイトと連携させる手法で、通販サイトの売り上げを伸ばしている。2016年に女性向けメディア「キナリノ」と連動した通販「キナリノモール」を始め、直近の売り上げ規模が開始当初の4倍以上に成長してきた。キナリノ内の記事で商品の購買意欲を高めた上で、モールに誘導する「メディアコマース」の仕組みが奏功している。

なるほどなるほど。果たしてこれが(少なくとも現時点で)成功と言えるのか少し調べてみたいと思います。

 

成功事例として一番引き合いに出されるのはクラシコムが運営する"北欧、暮らしの道具店"ですよね。

hokuohkurashi.com

ここは確かに本当に上手です。

僕が思うメディアコマースの長所というのは『価格以外の面で売る』ということなのかなと思っています。そういう意味で正反対にいるのがAmazonです。

例えば北欧、暮らしの道具店で人気商品にラインナップされているバンカーボックスという商品があります。

Amazonでも人気のようで、3箱で1,850円送料無料です。一方、北欧、暮らしの道具店は1個で918円。しかも送料は570円です(15,000円以上で送料無料)。

普通に考えればAmazonの方が絶対に売れるはずです。販売個数がどれくらいはわかりませんが、仮に同じくらい売上げているのであれば北欧、暮らしの道具店はメディアコマースとして成功していると言えると思います。

 

メディアコマースの定義次第なんですが、メディアコマースの対極にいるAmazonとの比較で話をするのであればメディアを持つことでの付加価値(SEOパワーも含まれるかも)とそれに必要な経費を比べた際にどちらが良いかという話になると思います。

 

簡単に図で書いたんですがこんな感じかと。

f:id:just4youcom:20171011130345p:plain

 

要するに、商品価値の部分に値引きやオマケと言った部分ではないところを上乗せすることで他の店舗よりも高い価格で売れる状態になっていれば成功だと思うんです。北欧暮らしの道具店は売上は公表しているのでざっくり月商1億円ほど。これだけだと正直大した規模にはなっていないですよね。ただ、仮に利益で3,000万とか出ているのであれば結構すごいのかもなと。

 

以上は、北欧暮らしの道具店がある程度成功しているらしいという前提のもと書かせて頂きました。

では本題のキナリノモールについて。

そもそも北欧、暮らしの道具店とは違い、キナリノモールは場所を提供するだけのモールです。楽天市場、メルカリ、ヤフーショッピング、キナリノモールという感じ。

 

なので当然キナリノモールで売っているものは楽天市場でも売っています。いくつか見てみましたが同じ価格でした。

楽天市場の場合、4万店舗もあるので商品が埋もれてしまい上位に表示させるのは広告を買う必要があったりと中々小さい店舗が勝つのは難しいです。そこをキナリノモール側で集客してくれているのであれば差別化は非常にきれいなのかもしれません。

ただ、先ほどの記事に

キナリノモールの1カ月あたりの売上高は開始から1年余りで4.5倍の6400万円となった。急成長の要因がキナリノからの誘導だ。「キナリノのトップページや各記事ページに設けられた誘導枠からの顧客が7割」(渡部氏)という。

とありました。ここで言う売上高が流通総額なのか、それから発生するマージンなのかでかなり話は変わってきます。当然ですが流通総額と売上高は違います。

キナリノモールを運営するカカクコムの決算を見てみたところ流通総額が6400万と読むのが正しいようです。

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普通こういうモール型ビジネスは流通総額からマージンをもらい、売上にします。

楽天市場だと3~5%、メルカリは10%、ヤフーショッピングは0%です。キナリノモールはおそらく初期段階ということもあるので0%でやっているように思えます。例えばこれを楽天と同じ5%に設定した場合、1億の流通総額で500万の売上です。10%に設定しても1000万です。

記事の作成自体はキナリノという元から行っていたメディアが行っているので経費という感覚はないのかも知れませんが1億円の流通総額くらいでは中々成功とはいえないと思います。

収益構造としても北欧、暮らしの道具店のような直販ではないので手数料ビジネスになります。

楽天よりも手数料を安くするので出店者さん集まってください!』だと構造的に儲からないので、

楽天よりも手数料は高いけど雑貨好きをたくさん集客するから出店者さん集まってください!』という感じで出店者を集います。

 

その集客方法でキナリノというメディアを使っているという形になります。

 

キナリノの月間PVがすっごい雑ですが1000万~2000万PVらしいです。そこから流し込むというメディアコマースです。

アフィリ、アドセンスで収益化できていたMERYが4億PVくらいだったはずなので2000万PVでは全然収益化できていないと思います。もちろん今後どんどん伸ばすつもりなのだと思いますがメディア単体で黒字化しないとコマースでの黒字もまず難しいと思うので結構厳しいように感じました。

 

一方、キナリノモールを成功させる方法は結構僕なりに思い付いて結構自信あるので次の機会に書かせて頂きたいです。

(深く考えた結果、そうでもないな・・・って思った場合にはしれっとこの文章消させて頂きますw)

 

では