モノタロウって皆さんご存知でしたでしょうか?
EC業界長いですし、EC大好きなのでECのことは結構詳しいと自負しているのですが恥ずかしながらテレビCMで初めて知りました・・・。
上場時の目論見書によると、事業内容は以下の通りです。
当社は、国内・外の卸業者・メーカーから仕入れた商品を、自社ホームページ「MonotaRO. com」のウェブカ
タログ上及び各顧客に配布する紙カタログ上に掲載し、エンドユーザーに直接販売しております。
商品の仕入・販売に関しては、店舗・営業所を所有しておらず、顧客からの受注機能、仕入商品の発注機能、
商品の入出荷機能及びコールセンターにおける顧客サポート機能を、本社及び物流センターに集約しており、受
発注管理のほぼ全てをインターネット及びファクシミリを通じて行っております。また、自社ホームページを通
じて商品を購買する顧客情報をデータベース化することにより、顧客ごとの購買特性を販売活動に反映させ、顧
客が求める商品の提供を目的とした仕組みを構築しております。
顧客に対するアプローチとしては、チラシの郵送、ファクシミリ・電子メールによるダイレクトメールの送信、
インターネットを通じた広告の掲載によっており、各手法を組み合わせることにより、新規獲得、追加販売並び
に離脱防止に努めております。
なんかすっごい地味ですよね・・・たぶんベンチャーキャピタルとかもお金出さないと思います・・・。
でも上場してテレビCMまでやるということは結構すごいのかなーと思い調べてみました。調べた理由は自分の会社の今後を考えたからでした。僕の会社はECがメインなのですがECは手堅いビジネスですが伸び率がメルカリ等のようなプラットフォームビジネスに比べて平凡です。せいぜい2倍、3倍です。
昨今のスタートアップ界隈を見ているともっと大きな伸び率が必要なのかなーと思い大きいEC企業を調べていたところモノタロウに出くわしたという次第です。
結論からなんですがモノタロウさん、すっごい着実にきれいに事業を伸ばしています。あとそもそも創業が結構古いんでびっくりしました。
上場時の目論見書はこんな感じです。
きれいに伸びています。そして上場後ももっときれいに伸びています。
売上のグラフはこんな感じです。
ずーっときれいに伸びています。
上場して以降は特にきれいでだいたい+20%成長で成長しています。利益もしっかりついてきているようで、2016年度は約100億円の利益を計上しています。
それも評価されてか、株価も著しく伸びています。
例えばソシャゲの会社は平気で1年で100倍に成長したりします。在庫、倉庫が関係する以上ECでは中々難しいです。僕が考えるEC企業の理想の成長だなと感じました。
モノタロウすごいなー・・・上手だなー・・・。と。
そのモノタロウ、そもそもどういう会社なのかを調べるために目論見書も読んだのですがアメリカのグレンジャーという会社と住友商事が共同で設立した会社のようでした。
上場当時でこんな割合です。
で、住友商事と聞いて思い出したのが爽快ドラッグでした。僕が楽天で働いていた頃から楽天市場で毎年大賞を受賞している超大型店舗さんです。爽快ドラッグは楽天に89億円で買収されたのですが、その爽快ドラッグも住友商事が始めた会社です。
ECか難しいところですがショップチャンネルを運営するジュピターショップチャンネルも住友商事が1996年に(結構昔・・・)にアメリカの会社と共同で始めた会社だそうです。
商社のイメージと少し違う感じがして驚きました。今いろんな会社がECに参入していますが、直販という意味では結構失敗している企業が多いです。
リアル店舗を持っている会社はWEBの知識がないため、ネット企業の場合は商品知識やCSがいまいちなため失敗しているという例が多いように感じています(すごくざっくり偏見ですがw)。
住友商事はモノタロウ、ジュピターショップチャンネル、爽快ドラッグと大きなEC企業を作り出していますが、共通している点として『長い時間をかけてじっくり伸ばしている』ということがありそうです。モノタロウ以外の企業は細かいデータはなかったですが創業年がとにかく古いので。
となるとやはりECはじっくり着実に売上を伸ばすのが大切なんだなーと思い、ゆっくりじっくり会社を大きく育てていきたいなーと思いました。
では。