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田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を作ってみました。会社や個人をPRする気は全くなく、ただ自分の思ったことのアウトプットの場としてブログしてるっす。

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オリンパス事件の内幕を描いた野村證券第2事業法人部の感想。やっぱり面白い。僕はこの人は本当に無実だと思った。

 なんだかんだ非常に面白い本でした。

野村證券第2事業法人部

野村證券第2事業法人部

 

 

just4youcom.hatenablog.com

前回、ブログで少しdisったのですがそれはあくまでも横尾宣政さんから感じられた証券マンのエゴについてです。本の内容は本当に面白かったです。

 

 

先に結論からなのですが、僕はこの人は無実なんだと思いました。グレーなことは行っていたのかもしれませんが、実際にオリンパスから粉飾の事実は聞かされていなかったのだと思います。

本だと一方的に主張ができるので、ここで書かれている主張をすべて信じることはしないのですが、あとがきに書かれている以下の文章を読んですごくパワーを感じました。

 

東京拘置所に弁護人が差し入れたほんのタイトルに「日本の刑事事件の無罪確率は0.1%」と書かれているのを見て、目の前が真っ暗になったと書いた。だが、ものは考えようだ。0.1%とは1000人に1人ということ、「結構高い確率じゃないか!」と思えるようになった。野村證券の中で勝ち抜く可能性を考えてみよう。私は0.1%よりもっと低い確率の中で勝ち残った。あの当時、日本の証券マンは何人いたのか。1000人に1人の確率の勝負なら、絶対に勝てる自信がある

 この文章を読んだときに「この人はやってないだろうな」と思いました。

 

ここに嘘が感じられないので、今までの内容も嘘ではないのだろうと思えました。細かい内容は是非読んで頂きたいので引用はしません。

 

ただ、昔の記事を探していく中でこの1年前に書かれたこの記事は今回の横尾さんの主張を的確に捉えていると思いました。

gendai.ismedia.jp

横尾さんらGCIとは別で、オリンパス事件の指南役として逮捕された中川昭夫さんの逮捕すら不可解すぎるという内容です。これを読むと、やはり今回の事件は

この公判、オリンパスを潰さないために、粉飾の責任を何としても指南役に押し付ようとする検察側の意図が見え見えなのだ。

と思えてしまいます。

 

僕は、このオリンパスの粉飾事件についてはもちろん知っていましたが詳しくは知らず「オリンパスが指南役っぽい人たちと共謀して損失隠しをしていたら外人社長に暴露された事件」程度の認識でした。

 

wikipediaによるとこんな感じです。

オリンパス事件とは、オリンパスが巨額の損失を「飛ばし」という手法で、損益を10年以上の長期にわたって隠し続けた末に、負債を粉飾決算で処理した事件である。

2011年平成23年)7月、雑誌FACTA調査報道によるスクープと、イギリス人社長の早期解任を契機に発覚し、大きな注目を集め株価も急落、会長らは辞任、オリンパス上場廃止の瀬戸際に立つことになった。

 

オリンパス事件 - Wikipedia

飛ばしっていうのはすごく簡単に説明するとこんな感じらしいです。

f:id:just4youcom:20170306125513j:plain

 

さすがに2社でやったらすぐばれると思うので複数の会社でやるんだと思いますが。もちろん決算書をよくするためだけの方法ですし、結果的にA社は再度損してます。株じゃなくて土地だったり絵画だったり在庫だったりでもこういうことはできそうですよね(やったら当然ダメなんでしょうけど)

 

これを指南したとして、著者の横尾宣政らが逮捕されました。

この本は、最初はノルマ證券と揶揄された当時の野村證券のハードさ、バブル崩壊、総会屋事件といった様々な事件を著者視点で描くドキュメンタリーです。個人的には共感できない証券マンのエゴが多く見られたという感想は以前ブログに書きました。

ただそこの内容はすごく面白いので、そこに引き込まれた読者に対してオリンパス事件の内情や検察のシナリオの杜撰さを事細かに描くストーリーです。

 

 

横尾さんは執行猶予も付かない実刑を言い渡されています。これは指南したからというよりも群栄商事という会社に出資をしてもらった際に告げるべき内容を告げなかったということで詐欺罪に問われているようです。ただ、これも横尾さんは完全に否定しています。

 

横尾さんの主張は「オリンパスの簿外損失や損失隠しを認識していなかった」と一貫しています。また、「金融のプロだからこそ仮に知っていたらこんな杜撰なことは行わない」とも言っています。

検察のシナリオはかなり強引なところがあるように思えました。辻褄が合わない点も多数見られるようです。とは言えこれは横尾さんの主張のみが書かれているので嘘かもしれません。

 

とりあえずこの本を書いたことにより、限りなくブラックだと思われていた横尾さんがグレーに近付いたことは確かだと思います。

 

 

横尾さんと同様に、検察に嵌められたと主張しているホリエモン田中森一さんの本も読みましたが、野村證券第2事業法人部からはこの2人の本に匹敵するか、もしくはそれ以上のパワーを感じました。

最高裁の判決がどうなるかはわかりませんし、実際にひっくり返すことは難しいのかもしれませんが、横尾さんの主張が認められて欲しいですし、それを否定するのであればこの本で書かれた内容が嘘であるという証拠をしっかり出して欲しいと思います。

 

 

ではでは。