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田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を作ってみました。会社や個人をPRする気は全くなく、ただ自分の思ったことのアウトプットの場としてブログしてるっす。

野村第2事業法人部を読むと証券マンのエゴをものすごく感じてしまう。

 こんな本が話題になっています。

野村證券第2事業法人部

野村證券第2事業法人部

 

 オリンパス粉飾決算を主導したとして逮捕された元野村證券のトップ営業マンの横尾宣政さんが書いた要するに暴露本です。

この本の内容のレビューも書きたいのですが、第一の感想として、「住友銀行秘史」といろいろ似てるなーと思いました。

 

住友銀行秘史

住友銀行秘史

 

こちらは住友銀行の頭取候補と目されていた國重惇史さんがイトマン事件をリークした張本人だと明かした本です。

just4youcom.hatenablog.com

ブログにも書かせて頂きました。

この2冊にはいろいろ共通点があるように思えます。

 

・著者は後に問題が発覚することになる超大企業のトップ営業マン

・とある事件についての暴露本

・暴露する側からの視点で書かれている

・著者本人もグレーなことは相当している(犯罪だとは認めていない)

・人名、社歴、出身校まで事細かに書かれている

 

とこれだけで中々面白い本だということがわかります。

この内容についてもしっかりレビューしたいのですがそれよりも、この2冊から感じられるのは銀行マンや証券マンのエゴでした。

 

自分または自社の考えが全てという「内輪主義」と言い換えても良いかもしれません。。

 

 

また、昔活躍していた人にありがちな「昔はよかった思想」も感じられました。特にこれだけ活躍した方なのだとしたらその気持ちは十分にわかります。僕が働いていた楽天も当時は中々ハードでした(野村證券の10分の1くらいだと思いますが)が今は英語さえ我慢すれば非常に働きやすい環境のようです。

これに対して「昔の方が成長できた」、「昔の方が愛があった」等と言う人は相当多いようです。僕も多少そう感じているところはあるのですがそれは「ピークの過ぎたオッサン」の考え方です。

何が答えなのかはわからないのに「それが答えだ」と押し付けるオッサンの傲慢さです。

あのプラトンも「若者が年長者の言葉に耳を傾けていない」という内容の主張をしていたという記録もあるそうです。

先日とある上場企業の社長さんと飲ませていただいた際に「snapchatを使ってみたけど何が良いのかさっぱりわからない。でも流行っている事実と自分が流行に置いていかれているという悲しい事実を受け入れなきゃなー・・・」とおっしゃっていて非常に共感しました。

時代は常に変わります。軍隊主義で殴られて戦争に行っていた人に育てられた世代と僕らは違うし、僕らの下の世代は小学生のころからパソコンもスマホも触っていた世代です。

「昔は良かった」と今を批判するのではなく、次がどう変わるのかを考えた方が絶対良いです。

そういったことをなんとなく考えさせられました。

 

 

エゴ、内輪主義に関してですが横尾さんは野村證券の、国重さんは住友銀行の(というより反イトマン派の)考えを優先しすぎている様に感じました。

イトマン事件をリークするというのは住友銀行というよりも日本のために行ったと国重さんは書いていたと思いますが、結局のところ社内(と社外の裏の方たち)の派閥の内部争いだったと思っています。

 

 

野村第2事業法人部で、それを一番感じたのはここの文章でした。

株価が長期にわたり低迷している最大の原因は何か。私には「証券会社が銘柄を推奨しなくなったことが原因」という確信がある。臆病で勤勉な日本人は、自分の意思で株を買うことなどとてもできない。証券会社の営業マンに背中を押されてやっと買えるのであり、銘柄を推奨されなければ買えない

とあります。

これはエゴというか驕りだと思います。確かにそういう考えは働く上で大事だと思うのですがそもそも「株価を操作することにより会計上の利益を吊り上げる」って行為は正しい思えません。本の中で"とばし"等の行為はしていないし違法性はなかったと何度も書いてありますが、読む限りそれにかなり近い行為は何度もしているように思えます。

オリンパスが低迷したのは月刊FACTAがスクープしたからだ!!と言っているのと同じな気がします。 

 

もちろん会社の利益を優先することは重要だと思うのですが、証券会社が銘柄を推奨しなくなったことが株価低迷の原因なのではなく、グレーな操作でそもそも株価が吊り上がってしまっていたことが問題なはずです。

そこの考え方が狭いなーと思う内容でした。

 

本の細かい内容は本当に面白いです、客観的に見れば。野村證券の営業に就職したK君元気で生きてるかな・・・?なんて思ってしまいますが中々相当ハードです。

このリンクを見れば興味は引いてくれると思います。すごいので。

kabumatome.doorblog.jp

 

このあたりの内容も書きたいですがとりあえず大きな感想として、すごく失礼な言い方をすると(オリンパスの粉飾への反論以外の部分は)「仕事ができたおっさんの愚痴みたいな本だな」って思いました。

※ただ、本当に本は面白いですし、横尾さんは優秀だと思いますし、次にブログで書かせて頂きましたが横尾さんは無実だと思います。

 

just4youcom.hatenablog.com

 

 

 

では。