田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を2015年に作りました。会社や個人をPRするというよりはアウトプットの場にしたいです。

朝倉祐介さんの『論語と算盤と私』が面白い。起業する人だけでなくサラリーマンも読むべき一冊だと思います。

先日、この『論語と算盤と私』の中に出てくる岡田監督の話が面白いと書かせて頂きました。

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岡田監督の話は本当に面白かったのですが、それ以上に本の内容も素晴らしかったです。

 

まず、朝倉祐介さんの経歴をNewsPicksの自己紹介欄から引用させてもらうと、

1982年生まれ。騎手を目指して渡豪。その後、競走馬育成牧場の調教助手、東京大学マッキンゼーを経て、自身が学生時代に起業したネイキッドテクノロジーに復帰し代表に就任。ミクシィへの売却に伴い入社後、代表取締役社長。業績の回復を機に退任。2014年よりスタンフォード大学客員研究員。

とのこと。とんでもない経歴ですよね。

 

ジョッキー目指すも体が大きくなったので競馬界は諦めて東大行って会社作ってマッキンゼー行ってまた作った会社戻ってmixiに売却してモンスト大ヒットさせて今はスタンフォードで働いているという。。。

どこから突っ込んで良いのかわからない素晴らしい経歴です。

とにかくいろいろな経験をしている方です。

 

また、ジョッキーを目指していたというだけあって、たまーにですが本の中に競馬の話が引用されています。

mixiの10の社是案の中に、『2着も18着も同じ。勝たなくては意味がない』というものがあります。この着順も完全に競馬を意識していますよね。

ディープインパクトやオルフェーブルの名前は歴史に刻まれていても、インティライミウインバリアシオンのような2着馬の名前はなかなか覚えていないものです。

と、競馬を知らない人にはちょっとわかりにくい例ですが、競馬好きの僕としては非常にわかりやすかったです。

 

それはさておき、起業家でもあり、大企業の経営者でもあるので視点が非常に多角的なので、そういうところが他のビジネス本とは違いました。

 

中でも、

 

志低い企業のススメ

起業ごっこを許容しなければ裾野は広がらない

 

という2つの言葉が非常に印象に残っています。

 

『世界一の企業を作る!』というお題目は意外と必要ないということですね。

日本から、よりたくさんの革新的な事業を作るには『起業の絶対数を増やすこと』が重要で、そのうえでは志低い企業も起業ごっこも必要だと。

 

もちろん孫さんや三木谷さんのような志は大切ですが、実際問題としてそういう企業は中々出てきません。そうではない企業がたくさん出来上がり、お金持ちになっていく人が出ることでそれを真似する人が増え、結果として良い企業が日本にたくさん出てくるということなのだと思います。

 

シリコンバレーに起業家が多い理由は周りに起業家が多いからだと言います。今、ANRIの佐俣アンリさん、Skyland Venturesの木下慶彦さんといった若いベンチャーキャピタリストの方たちはこういう生態系を作ろうとしているのだと思います。

 

『あいつにも出来たのだから俺にもできるはずだ。』『あいつが億万長者になったのだから俺もできるはずだ。』といった動機で起業する若い人たちが増えているようです。

 

僕は楽天という会社にいたので同期や先輩に会社を立ち上げた人が多いです。だからなんとなく自分でもやれそうな気がしていました。

 

実際、僕も(まだまだ億万長者ではありませんが)少し会社が安定してきたと見るや、僕より優秀な友達が『俺もやってみようかな』等と言うようになってきており非常に嬉しいです。

 

僕も会社を創ったときは、『IPOを目指す』とは一切言わず、『大企業に買収してもらう』と言っていました。嫁や、周りの友人たちからは『それは志が低い』と笑われました。でも起業家の先輩や起業家の友人は皆共感してくれました。今は少し色気が出てきたのでIPOという選択肢も考えてしまっていますが・・・。

 

イノベーションのジレンマで書かれているような内容もこの本では書かれています。要するに大企業は新規事業に本気になれないからイノベーションは起こせません。なので若い起業家に投資をして、本気で事業をやってもらいある程度の段階になったら大企業が買収するというのはどっちにとってもハッピーですよね。

起業家もその資金力を使い今の事業により注力すれば良いですし、また別の事業を始めても良いかも知れません。

 

そういった意味で志低い起業も大事だと書いてあり、非常に共感しました。

 

少し話はずれますが、『論語と算盤と私』というタイトルは渋沢栄一の『論語と算盤』と竹内まりやの『部屋とワイシャツと私』を掛けているのだと思いますが、志低い起業のススメというのも、孫さんの『志高く』と福沢諭吉の『学問のススメ』を掛けているのだと思います。

 

朝倉さんの教養力のすごさが見えますね・・・。

 

本を書く人には、引用力というものが必要だと思っています。教養力ですね。ライフネット生命の出口さんの本なんかは本当に引用力がすごいです。

 

僕がこの本を読んで以下の言葉を初めて知りました。

 

The reasonable man adapts himself to the world; the unreasonavle one persists in trying to adapt the world to himself. Therefore all progress depends on the unreasonableman

(分別のある人は世界に順応する。一方、分別のない人は世界を自身に順応させようと躍起になる。よって、あらゆる進歩は分別のない人によってなされる)

by バーナード・ショー

すごく好きな言葉になりました。

 

 

 

 

他にもためになる金言が満載な本ですごくオススメできる本です。

 

 

 

 

ではでは。