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田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を作ってみました。会社や個人をPRする気は全くなく、ただ自分の思ったことのアウトプットの場としてブログしてるっす。

新規上場のための有価証券報告書ってのを読んだら結構面白かった。【3135】マーケットエンタープライズ編

ビジネスとか企業について

 

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法 (朝日新書 44)

 

 兄がファンドマネージャーというアコギな商売をしているので、決算書の読み方教えてくれと乞うたところ、これ読めと丸投げされました。

とっても面白い本でした。

 

で、『決算書読むぞー!!』といろいろ読もうと思ったのですが、正直言って上場企業の決算書なんて悪いところは隠してるし読んでもあんまりしっくり来ないわけです。自分の会社のはとことん細かく見れますが、それに比べたらなんともつまらない決算書ばかりです。例えば経常利益が8,000万なのに、費用の項目にその他で8,000万くらい計上されていたり、とにかく面白くないです。

なので兄にまたまた教えを乞うたところ、新規上場のための有価証券報告書ってのは細かく出てるから面白いぜ、と言われました。

最近上場した企業の中で興味があるところを見てみたのですが、本当に細かく載っていて面白いです。

例えば3135:マーケットエンタープライズさんを見てみました。

http://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000000xs6l-att/06MarketEnterprise-1s.pdf

 

当然ですが、いわゆる財務三表も載っています。

f:id:just4youcom:20160512173420p:plain

損益計算書を見てみました。これは当然ですがどの上場企業でも開示してます。

  • 前期の売上が20億で今期の売上が30億で超伸びてる
  • 原価率が50%くらいなのですごい
  • こんな大きい会社なのに助成金とかもらうんだ。偉いな。

 

ってことなどがわかるのですが、それくらいしかわかりません。

 

これを見て、売上は伸びているけど在庫とか超増えてたら経営としてはやばいんじゃない?と思いました。

で、貸借対照表を見てみました。(これも普通の決算で見れますが)

 

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在庫全然抱えていないことがわかります。すごいですね。

んで有価証券報告書だと明細書ってのも付いているようで、期首たな卸高と期末たな卸高も見ることができます。

f:id:just4youcom:20160512175350p:plain

損益計算書の通りなんですが、15億仕入れて30億で売ってるんですよね。

 

で、次に問題になるのが販売管理費のところです。

14億3,000万の営業利益に対して13億5,000万の販管費が計上されています。

 

すると、その詳細までつけてくれています・・・(さすがに主要なところだけですが)。

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給料で3億5,000万。広告宣伝費で2億7,100万、手数料で1億3,700万。

運賃(たぶん送料)が1億3,000万、家賃が7,700万円なので合計で9億5,000万ちょいという感じです。

あとの4億ですが、交際費とか役員報酬とか保険(4億給料払ってれば会社が負担する分も数千万ありそう)とかそういう費用があるのだと思います。そこまで見れたらもっと面白いのですがさすがにそこまでは見せてくれませんでした。

 

あとは売掛金の明細なんかも見ることができます。マーケットエンタープライズさんが展開する安く買えるドットコムはヤフオクばかりで売っているのだと思っていたのですが、この明細を見ると楽天でも結構売っていることがわかりました。

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オリコショッピングローンも対応してるんですね・・・。しかも結構扱い額が多い。今は楽天のショップなんかでもあまり見かけなくなりましたが、クレジットカードをもっていない人がオリコショッピングローンで買うようなのですが結構需要あるんですね・・・。

ヤフーへの売掛より楽天への売掛の方が多くなってしまっていますが、これはたぶん単純に締めのサイクルがヤフーの方が早いだけだと思います。とは言えヤフオクばっかりのイメージでしたが結構変えてきているんですね(このことも実は報告書に書いてありますが)。

 

もっといろいろ細かく見てみたかったですが、とりあえず決算書よりはいろいろ見れて面白かったです。

マーケットエンタープライズさんに関して言うと、家電中心の小売なのに粗利5割ってすごいと思いました。しかもほぼ在庫を抱えずにやれているというのがすごいです。

報告書の中に

月間販売数は、約14,000品(平成27年度3月期)に上り、取扱商品量を拡大しながらも、高い回転率(平成26年6月期:14.2回転(商品売上原価÷年間平均棚卸在庫高))を実現しております。

とあり、これは本当にすごいと思います。

 

すごい点をまとめると

  • 安売りしていない(安く買えるドットコムだけど)
  • 在庫の回転率が良い

だと思います。これって結構小売だと難しいと思っていて、在庫の回転率が良い会社は結構安売りをしてしまっているように思っていました。

 

例えばヤマダ電機なんかは売上が1,6兆に対して、在庫が3,000億くらいあるんですよ。割合で言うと20%弱が在庫です。

ビックカメラは8,000億の売上に対して800億なので10%くらいです。

同じ中古ブランド品を扱うブランディアを運営するBEENOSさんは170億の売上に対して在庫が10億円です。ただ、ブランディアを展開するバリューサイクル部門の売上は86億円でした。他の事業で在庫を持ちそうなところもないのでおそらくビックカメラと同じくらいの在庫率なのかなと思っています。

ブックオフは760億の売上に対して120億の在庫ですので結構厳しそうです。

 

マーケットエンタープライズの同業の買取王国は56億の売上に対して8億の在庫、とレジャーファクトリーは120億の売上に対して18億の在庫でした。

 

これに対してマーケットエンタープライズは売上30億に対して在庫は1億2,500万なので本当にすごい数字だと思います。5%いかないって本当にすごいです。

↑まぁこれは決算書だけでも読めるんですが、とりあえず有価証券報告書ってのは読んで面白かったです。

ストックオプションをもらった人とかも全部見れてて、普通の社員さんとかの名前まで出ていました。

 

他の企業のも読んでみたいです。

 

 

って思ったらなんか下方修正のニュースでてるんですね・・・。在庫やっぱ違ったのかな・・・

 

では。