読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を作ってみました。会社や個人をPRする気は全くなく、ただ自分の思ったことのアウトプットの場としてブログしてるっす。

遅ればせながらTwitterはじめましたhttps://twitter.com/moto_inaka

独断!伊坂幸太郎おすすめランキング!

伊坂幸太郎さんの新作『サブマリン』を読みました。

そういや伊坂幸太郎は全部読んでいる気がするので勝手にランキングを作成しました!

伊坂さんの小説の特徴はいくつかあります。

 

①勧善懲悪

そもそも悪人が出てこないのですが、出てきた場合はとんでもなく悪いやつでそいつは後で懲らしめられます。

戦う相手が国家だったりするケースもあるので、そういった場合はさすがに勝てませんが主人公的にはなんか幸せに終わります。

湊かなえさんの小説のように、ただむやみやたらと人が死んで後味が悪くなるということはないです。

 

②作品間でのリンク

いろいろな小説の中で、同じ人物が出てきたり同じお店がでてきます。

ドラゴンボールにアラレちゃんが出てきたとき興奮しましたよね。あんな感覚になります。

 

③理屈っぽいやつが出てくる

必ずと言っていいほどやたらと理屈っぽい奴が出てきます。新作にも出てきた陣内さんなんかは典型的ですよね。作者本人なのか親しい方がそうなのか・・・。

 

④伏線の回収

とにかくいろいろなところに伏線が貼られており、最後の最後できれいに回収していきます。

 

他にもいろいろあるのですが書いているとキリがないのでランキングに参ります(割と無難です・・)。

 

1位:ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

ゴールデンスランバー (新潮文庫)

 

 首相暗殺の濡れ衣を着せられた青柳雅春が、2日間逃亡するお話です。勧善懲悪どころか指名手配されて人生ぼろぼろになるのでハッピーエンドなんて無理なんですが、なんとなくハッピーに仕上がります。

青柳雅春の実家にもたくさんのマスコミが押寄せ、嫌がらせを受けるのですが父親がやってないと信じきっている様子が本当にかっこいいです。

映画も面白かったです。堺雅人の出世作はゴールデンスランバーだと僕は思っています(いや、クヒオ大佐か・・・)。

 

 

2位:重力ピエロ

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

 

 伊坂幸太郎の出世作。これも映画化されていました。

泉水と春の兄弟の絆を描くお話。弟の春は母親がレイプされて出来てしまった子で、父親は別人です。でも最高に素敵な家族です。泉水と春という名前も兄弟に関連性を持たせたくて父親が付けた名前だそうです。

仙台で起きている放火事件には、近くで目撃されるグラフィティアートと遺伝子にある不思議な共通点があると春から教えられた泉水は、解決に乗り出します。話が進む中で犯人が春ではないかと疑うようになり・・・というストーリーです。

初期の作品なので荒いところは結構あるのですが、『春が2階から落ちてきた』という書き出しから、最後の結びはすごく上手な描き方だと思います。

 

 

3位:サブマリン(チルドレン)

サブマリン

サブマリン

 

 新作のサブマリンは、チルドレンという小説の続編にあたります。僕はチルドレンという小説もすごく好きでした。登場人物の魅力で言うと1番だと思います。どちらが上か、甲乙付けがたいので新しいサブマリンをここに選びました。

主人公の陣内と武藤は家裁調査官をしており、事件を起こした子供を相手にしています。本人はめんどくさいめんどくさいと言いながら仕事をしますが子供には好かれます。

チルドレンには『大人がかっこよけりゃ子供はぐれない』という台詞があるのですが、僕はこれを意識して子育てしています(まだ子供は2歳ですが)。

サブマリンでも陣内はものごとをはっきり言います。僕が好きなシーンがあります。

 

若林という19歳で交通事故を起こし少年を殺してしまった登場人物がでてきます。10年前に陣内が担当した子で、今は29歳になり、心底反省もしているようです。陣内の後輩の武藤が、若林に相談したいことがあると言われます。

そのことを陣内に相談し、昔の若林のことを尋ねると自分で聞けと陣内に言われ以下のやりとりが始まります。

武藤『でも彼の起こした事故の話になったら、申し訳ないじゃないですか?』

陣内『なんでだよ』

武藤『だって、思い出させることに』

陣内『思い出させるも何も、忘れるわけないだろうが。あいつは被害者じゃなくて加害者だぞ。忘れちゃ駄目だろうし、あいつは忘れてねえよ』

本当にその通りですが、なんか突き刺さりますよね。

このシーンがあったからチルドレンよりも若干好きです。でもチルドレンも本当に面白いのでできればそっちから読んでください。

チルドレンファンとしてはサブマリンの中に、少し悲しい描写がありましたがまぁそれはさておき、とりあえずなんか幸せになれる小説です。

ぼやかしてるラストを文庫本でははっきり書いてほしいなー・・・。

 

4位: フィッシュストーリー 

フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリー (新潮文庫)

 

 フィッシュストーリーという短編小説で、それぞれが別の話です。

この中のフィッシュストーリーという短編が好きです。

フィッシュストーリーというのは"ほら話"という意味の英語らしいです。この小説の中では本当にたくさんの偶然が起きます。

ざっくり話すと、あるロックバンドの最後のCDが世界を救うことになります。映画と小説で若干内容が違い、僕は小説の方が好きですが映画も面白いです。

 

5位:陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

 

 これもシリーズもので、3作出ていますが僕は一応一番最初の話が好きです。4人の個性豊かな銀行強盗がトラブルに巻き込まれる話です。

理屈屋の饗野が雪乃という仲間の息子に『世の中は正しいことばかりではない』ということを教えるためにa=bはa=bではない、という数式の問題を出します。

 

こんな式です。

f:id:just4youcom:20160411163835p:plain

http://cotanote.com/archives/2712

 

 

となるだろ?ということを教えていて、当時ものすごく悩んだ覚えがあります。

 

エンターテイメントとして本当に面白い小説だと思っています。これも映画になっていて、大沢たかお佐藤浩市松田翔太鈴木京香という中々すごいメンツを集めているのですが映画はびっくりするくらいつまらないので見ないほうが良いと思います。

 

なんか有名どころばっかりになってしまった気が・・・。

 

ランキングを書いてて思ったのですが、伊坂作品って父親をしっかり描いているものが多いですね。

そういった意味では

 

オー!ファーザー (新潮文庫)

オー!ファーザー (新潮文庫)

 

 

こんな作品も面白いです。なんか知らないですが4人の個性豊かな父親と同居しています(笑)

 

伊坂さんの作品は、エンターテイメントとして本当に面白いです。でもそれだけじゃなく、『やるか、、やられるか、、、』となったときに結構あっさり逃げたりしていて、生き方としてすごい好きです。

 

人がたくさん死んだり悲しい出来事がたくさん起きる小説は嫌いなんです(歴史小説は別)。

 

 

ではでは。