田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を2015年に作りました。会社や個人をPRするというよりはアウトプットの場にしたいです。

楽天が抱える難しさ。利益、売上、流通総額のどれに注力すべきなのかが問われるタイミングにきたのだと思う。

 

www.sankei.com

ものすごい面白い記事でした。数年後また読みたいなと思いました。

今後も"楽天ピンチ"といった記事は増えてくると思います。僕も以前のブログで古株の取締役の方たちが退陣させられてしまったことを嘆き楽天の株は全部売ったと書きました。

でも楽天という会社は新卒で入社しお世話になり大好きで、楽天に入社してなかったら今の僕はありませんでした。

 

今回の記事を含め、楽天がヤフーとAmazonの脅威にさらされているという記事はたくさん出ており今後も増えていくと思われます。でも、それはあくまで流通総額(取扱高)の話に過ぎません。

 

楽天もヤフーもいまいち単体での流通総額を発表していないのではっきりと言えないのですが

 

ヤフーショッピング:4,000億

楽天市場:1,8兆

 

くらいだと僕は思っています。ヤフーの決算にはロハコが含まれているし楽天の決算にはトラベルや他の国内EC事業が含まれているのですごいわかりにくいのでただの推測です。でも差としてはまだ数倍はあると思います。

 

ただ、伸び率に差が出てきています。

楽天市場を今後も順調に伸ばす必要があるのは明白だが、ここにきて国内EC事業は伸び悩んでいる。15年12月期の同事業の営業利益は前年同期比4.6%増で、前年の伸び率から5・7ポイントもダウンした。

しかもトラベル等を含めた国内ECですから、楽天市場で見るともう少し悪いと思います。

 

一方ヤフーショッピングはなんと48%増。。。

仮にこのままの伸び率で進むと4年もあれば楽天市場を抜ける計算になりそうです。

 

 

ただ、会社の価値ってのは当然流通総額で決まるのではなく利益で決まるものだと思っています。そういった意味では現時点でのヤフーショッピングと楽天市場にはもっと大きな差があります。

 

楽天市場(国内EC)は年間1,000億近い営業利益を出していますが、ヤフーショッピングはまだまだ赤字。

ヤフーはポイント付与やテレビCMをバンバンやってますのでもちろん仕方のないことなのですが1つの事業としてそれぞれをみた場合、例えば楽天はまだ1,000億の販促費を使えることになります。

そうしたら流通総額なんていくらでも伸びると思います。

 

 

ただ、そういうことができないのが楽天の弱みで、楽天はあくまでも楽天市場がメイン事業。対するヤフーはメイン事業がポータルやら広告やらで、もっと言えばお父さんがすんごい利益を出しています。なのでECで利益を出す必要はないです。

 

決算で先行投資事業として説明しているショッピング事業とクレジットカード事業ってこんなの言い換えれば"楽天ぶっ潰すため事業"ってことですからね。

 

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Amazonもそんな感じ。他でも稼いでいるしそもそも利益なんて出さないぜというスタンスだからどんどん拡大ができています。

 

楽天はそういうことができないから非常に今後の戦略が難しくなるように思います。

 

河野さんがおっしゃる

楽天市場担当の河野奈保執行役員も「数を追うことは一切ない」と強調。ヤフーは13年の出店料無料化で37万店に達したが、楽天は現在の4万4000店の出店者を増やすことよりも、1店舗ごとの売り上げを増やすことが重要とみる。品質向上に向けては、13年の楽天イーグルス優勝セールの際に問題になった二重価格などの不正行為を徹底して排除。“正攻法”での売上高の向上を目指す。

もその通りだと思います。楽天は国内ECトップという自負があるのでこういったところをきっちり行いブランディングしていきたいのだと思います。

 

対するヤフー小澤さんは

大幅なポイントアップキャンペーンや有料会員向けサービスで楽天やアマゾンを追うヤフーは、今年は商品検索の改善に乗り出す。ヤフーや楽天には商品データベースがないため、例えば「お茶」と商品検索すると、「お茶に合う和菓子」などまで検索結果の上位に出てくるなどの不便さがある。この解消のために、ヤフーは「お茶」と検索しても、検索した後で選択する人が少ない検索結果を下位に表示するなど、検索エンジンを調整する。「検索が悪いといわれるわけにはいかない。検索のヤフーのプライドがある」。

とおっしゃる。

こういう考えは本当に素晴らしいと思います。

 

楽天は多少利益を落としてでも流通総額をあげるために施策(例えばポイントキャンペーンを増やすとか)に投資するのか、どこまで投資するのか、そこら辺に注目したいです。

 

ではでは。