田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を2015年に作りました。会社や個人をPRするというよりはアウトプットの場にしたいです。

エアークローゼットの利益率とか売上について本気出して考えてみた。→月間の平均返却回数が重要っぽいと思った。

 

2016年は、新年早々エアークローゼットの大型資金調達が話題になりました。

 

 

shopping-tribe.com

ファッションレンタルサービス「airCloset(エアークローゼット)」を展開する株式会社エアークローゼットは、ジャフコが運営する投資事業組合、中園ホールディングス、クレディセゾンのコーポレートベンチャーキャピタル、既存株主である寺田倉庫などから、総額10億円弱の資金調達を実施したことを1月5日に発表した。

エアークローゼットの特徴は以下の通りです。

・月額6,800円(税別)でプロのスタイリストがコーディネートしたアイテムが3点届く。

・何回でも往復送料無料で交換が可能。クリーニングも不要。

・現在の会員数は無料会員を含めて約7万人。

 

2016年はいろんなジャンルのレンタルサービスが伸びると思いますが、その筆頭格であるエアークローゼット。

どれくらい儲かっているのか、勝手に想像してみました。

 

結論としては

ユーザーの平均月間返却回数が2回くらいなら利益が出るが3回を超えているようだと現時点では厳しいと思います。

※だからダメ、というのではないです。今後どう展開するのかが楽しみなだけです。

 

では、なぜその様に(勝手に)思ったのかを書かせて頂きます。。

コスト構造の前にボリュームを考えたいと思います。

 

現在の会員数は無料会員を含めて約7万人。

とのことですが、有料会員はどのくらいなのでしょうか?

 

shopping-tribe.com

こちらの記事によると、

2015年2月にサービスを開始して以降、無料で行える会員登録には1ヵ月で4万人が登録するほどの反響ぶりで、そのうち月額定額制の有料会員に関しても半月で数千件が登録し、仕入れが追いつかず順次配送を行っている状況となっている。

とのことです。

数千件とのことですが、ここは少し多めかも知れませんが無料会員の10分の1の4,000件と想像させて頂きました(いろいろ計算しやすいので)。

 

3月の時点で、有料会員に申し込んでも半年待たされるという点と今の時点でもまだ優良会員待ちがいるという点から察するに急激に(何万人単位)で増えるということは考えにくいので、せいぜい7,000人くらいだと考えました(無料会員も7万人とのことなのでちょうどいいですね)。

登録待ちの人を含めれば1万人を超えると思いますが。

 

なので、それに月額の会費6,800円(税込み7,344円)を掛けてざっくり月商で5000万くらいなのではないかと考えました。

 

①7,000人 × 7,000円 = 5,000万円

 

洋服の買取もできるとのことですが、現時点はそのユーザーはあまりいないようなので、少なくともレンタルの売上としてはこれくらいだと考えました。

 

では支出はどうなっているのか?

 

  1. 送料
  2. 人件費
  3. スタイリストの人件費
  4. クリーニング代
  5. 倉庫・家賃
  6. 洋服の仕入代金

 

大きくこの6つだと考えました。

これらの支出を考える際に重要になるのが

 

ユーザーが月に何回返却してくるか?

 

です。(平均返却回数と名付けました)

 

weekly.ascii.jp

このインタビューで、

伊藤:利用側のコスパとしては、月に何回届くのかが気になります。返品から次の発送までのスパンはどのくらいでしょう?

天沼:配送が各1日、検品が1日かかるので、通常は中3日、地域によっては5日です。

伊藤:最短で週に1セットほど。

 

とおっしゃっています。

ユーザーが本気だせば4回交換することもできるそうです。4回交換するユーザーもいるはずですが、平均で4回ということは中々なさそうです。

 

2回か3回かで、コストの金額がかなり変わるので2つのバージョンで作ってみたいと思います(実際にはその間くらいなのでしょうけど)。

 

①送料

送料は往復で、どんなに安くても1,000円は超えると思います。エアークローゼットはクロネコヤマトで配送しているようなのですがヤマトさんは返送の際の送料は値引けない(はず)ので、都内でも1,000円を越えるはず。もちろん遠方へのお届けもあるはずなので平均で1,200円はかかっているはずです。

寺田倉庫パワーを使ってもせいぜいそのくらいかと。

 

なので送料としての支出は

 

平均返却回数が3回の場合は

 

     1,200円 × 3回 × 7,000人 = 25,200,000円の出費

 

平均返却回数が2回の場合は

 

     1,200円 × 2回 × 7,000人 = 16,800,000円の出費

 

 

となります。

 

②人件費

 

出荷や検品に関しては外注している可能性もありますが、とりあえずある程度自前でやったと仮定します。

 7,000人の有料会員が月に3回返品をしたとすると、月間で21,000回の出荷&返品があるわけです。2回でも相当。

となると相当な人が必要そう。

 寺田倉庫に外注に出しているとしても結構人が必要そうです。

 

3回の場合21,000回の出荷、月の営業日が20日だとすると1日に1,050件の入出庫作業が出てくるわけです。

2回だとしても14,000回。

どちらにせよ1日に800から1,000件程度の入出荷が必要になるので20人くらいの軽作業員が必要。

 

これは2回でも3回でもそこまで変わらないかもしれないのですが

 

     1人1万円 × 20人 × 20日 = 400万円

 

が必要と計算。

 

③スタイリストの人件費

www.nikkei.com

約30人の契約スタイリストを16年に100人体制にするほか、会員情報を管理するシステムの機能向上も進める。

専属スタイリストとのことですがどれくらい専属なのかわかりませんがエアークローゼットさんは単純なレンタルサービスではなくもっとファッションコーデの方向に力を入れたがっている気がするのでこの30人もほぼ常駐なのではないかと思っています。

会員それぞれにあったファッションを提案するとなると結構なボリュームになります。

 

30人もほぼ常駐と考えられるので

 

     30人 × 30万 =  900万

 

と計算しました。

 

 

④クリーニング代

次にクリーニング代です。

1回に付き、3着送っているので例えば7,000人の会員がいる場合、最低でも21,000着は必要になります。

 

平均返却回数が3回だった場合、

 

   7,000人 × 3着 × 3回 =  63,000回

 

 

平均返却回数が2回だった場合、

 

   7,000人 × 3着 × 2回 =  42,000回

 

 

のクリーニング代が必要になります。

クリーニング代はいくらくらいかかるのでしょうか?

 

自分達で行う場合の方が外注するよりも安くなると考えられますが、この規模の場合外注していると考えた方が自然(30人のパートさんで何万着も洗えたらそれだけで事業できちゃいます)。

激安クリーニングのリネットさんでも1枚平均で500円くらいかかるようです。

www.lenet.jp

 

相当な量があるのでボリュームディスカウントをしていると考えても400円は取られると思います。

 

となると、

 

平均返却回数が3回の場合、

 

     63,000回 × 400円 = 25,200,000円

 

平均返却回数が2回の場合、

 

     42,000回 × 400円 = 16,800,000円

 

がかかることになります。

 

⑤倉庫・家賃

事務所は六本木にありましたが、35坪とのことなので60万くらいだと勝手に予想。

倉庫代も寺田倉庫を使っていると思うので人件費等も込みかもしれませんが、倉庫・家賃としては100万円もいっていないと思います。

 

ですがまぁとりあえず

 

    100万円

 

に設定しました。

 

ここから洋服の仕入れ金額を引いた金額がエアークローゼットの利益になります(完全に僕の想像ですが)。

 

洋服の仕入れ金額というのはいわゆる設備投資のようなものにあたると思います。仮に1億円分仕入れたとした場合、毎月の利益からそれを償却していくイメージ。

 

ですので、この①から⑤でいくら利益が残ったかが重要です。

計算してみます。(勝手に端数を端折ります)

 

平均返却回数が3回だった場合

 

5,000万 -  2,500万  -     400万  -  900万  -    2,500万  -  100万

 

= ▲1,400万

になります。

 

平均返却回数が2回だった場合は

 

5,000万 -  1,700万  -     400万  -  900万  -    1,700万  -  100万

 

= 200万

になります。

 

とりあえず利益はでました(何度もいいますが僕の勝手な計算上です。)

 

ですので平均返却回数次第で、エアークローゼットの利益率は変わるのだと思っています。

今後の展開としては、これだけの会員がいるのでファッション業界のマーケティングツールとしても使えそうですが、単純にレンタルで利益を出す方法もありそうです。

今は1回に付き3着送っていますが6着送ってしまえば返却回数の上限を2回にしてもユーザー満足度は下がらないと思いますが送料が減ります。

月に1回を上限にする代わりに3セット送るというのもありそうですよね。

 

ただ、洋服はそれぞれトレンドがあると思うので3年、4年経った在庫をレンタルして満足度が下がらないのか、そこが少し心配です。

 

とは言えこれだけの会員数がいるということはニーズは間違いなくある業界です。

今後の展開が楽しみです。

 

=====と思ったらやっぱり(?)料金改定をしてきたようでした。※4月10日追記※====

just4youcom.hatenablog.com

こういう行動の早さがスタートアップっぽくて素晴らしいですよね。

 

 

 

 

ではでは。