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司馬遼太郎の合理主義と乃木希典について。「司馬遼太郎」で学ぶ日本史を読んでの感想①

 

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

 

 こんな本を読みました。磯田さんも司馬遼太郎も大好きな僕としてはマストバイってやつでした。

中身も非常に良くて歴史を学ぶ意味を再認識させてくれた本でした。

 

本当に面白い本で、この本から考えたことはたくさんあるのですがまずはこの本を読んでからの乃木希典司馬史観について書きたいと思います。(とは言ってもまだまだ凝り固まった考えがあるわけでもないですが。)

 

まずは司馬文学を読む上でかかせない司馬史観。これの説明が必要で、この本も司馬史観を理解していないと理解が難しいです(本の中でも十分説明してくれていますが)。

はてなダイアリーによると、

歴史小説家の司馬遼太郎の一連の作品に現れている歴史観を表した言葉*1

端的に言えば「合理主義を重んじる」ということが前提としており、それは大戦期に戦車将校として軍の中にある様々な非合理を見たことから来ているとされる。

具体的には「明治と昭和」を対置し、「封建制国家を一夜にして合理的な近代国家に作り替えた明治維新」を高く評価する一方で、昭和期の敗戦までの日本を暗黒時代として否定している*2

そして、合理的で明晰な思考を持った人物たちを主人公とし*3明治という時代を明るく活力のあった時代として描いた。

かくて、戦前のすべてを悪しきものとして否定する進歩史観が猖獗を極めた戦後日本にあって、司馬作品のみならず司馬史観もがもてはやされたのは容易に理解できるところである*4

 

 とのこと。

合理主義を重んじる、その原因としては司馬遼太郎自身が第二次大戦では戦車将校として満州で戦った経験があるからでした。司馬遼太郎第二次世界大戦についてはボロクソに書きます。実際にその時代の作品を残したわけではないのですが様々な作品の中で批判しています。

 

戦争体験を持つ司馬さんは「なぜ日本は失敗したのか」「なぜ日本陸軍は異常な組織になってしまったのか」という疑問から、その原因を歴史の中に探りました。明治近代国家は、王政復古を掲げて徳川幕府を倒して成立しましたが、では徳川幕府の成立に目を向けるとどうだったか。司馬さんは、それが濃尾平野から生まれた天下人である織田信長豊臣秀吉徳川家康という、いわゆる三英傑が作り上げた、のちに「公儀」と呼ばれる権力帯を受け継いだものだと気づきます。

本の構成としては、ここから戦国時代の話に入ります。後に幕末の話になりますが、僕個人として最も興味深かったのは司馬遼太郎が合理主義を重んじており、不合理を嫌っていたという内容でした。

確かに思い返してみれば、その通りだなーと思うその一方で意外と不合理な人好きじゃないか?と思う点もあります。

"竜馬がゆく"の中で不合理の代表とも言える来島又兵衛への描写や薩摩藩寺田屋事件の描写等は非常に上手で、熱が入っており、とても嫌っているとは思えません。

来島又兵衛有馬新七、または切腹という非常に不合理な行動の持つ潔さについて、司馬遼太郎は好感を持っていたと思います(そうでなければあんな小説は書けないはずです)。

 

とりあえず、不合理な人物全てを嫌うわけではなさそうな司馬遼太郎ですが乃木希典についてはボロクソに評しています。

おそらくそれは第二次大戦中の不合理の世界は乃木希典に直結しているからだと考えたのではないでしょうか。実際の乃木希典天皇と殉死するほど天皇に忠誠を誓っていたので暴走した軍部と同一視するのは少しおかしい気もしますが日本陸軍乃木希典軍神して崇拝していました。

それもあり、司馬遼太郎乃木希典のことを愚将と称していますが、天皇への忠誠心やセテッセルとの談話等から見る人物像としては一定の評価をしているように思えます。

本の中で、ナショナリズムパトリオティズムという比較がされます。国家主義愛国主義と訳されていますが、僕なりの解釈で言うならば前者は「自分都合の愛国心」で後者は「純粋な愛国心」だと理解しているのですが、乃木希典ナショナリズムではなくパトリオティズムだと思います。

 

ただ、ここからは自分の中で判断が難しいところなのですが乃木希典パトリオティズムだとした場合、第二次大戦で命を落としていった人たちはどこまでがパトリオティズムでどこまでがナショナリズムだったのでしょうか。

一般市民含めて、後期は異常なナショナリズムだったことは間違いないと思いますが、一方で国のために忠義を尽くすという考え自体はパトリオティズムだと思います。宮城事件や二・二六事件は典型的な暴走だと思いますが、維新志士たちと変わらないパトリオティズムを持っていた兵士たちも相当いたのではないかと思います。

それらの兵士たちについては良く描くことも悪く描くこともできなかった司馬遼太郎が矛先を向けたのが乃木希典だったのではないかと、そういう考えに至りました。

 

この辺については確たる考えがあるわけではないのでこれからも自分なりの答えを探していきたいなーと思っています。

 

なんかすごく真面目に書いて頭痛くなったのでパピコ食べてきます。

 

 

では。

~ネタばれほぼ無し~ 伊坂幸太郎『AX アックス』を読んでの感想。

伊坂幸太郎は僕が一番好きな小説家です。

伊坂作品の特徴と言えば伏線の回収なども挙げられますがなんと言っても『読後の清涼感』、これに尽きるののではないでしょうか。

 

『AX アックス』という作品はグラスホッパーマリアビートルに続く殺し屋シリーズの第三弾。主人公は殺し屋ですし、人もたくさん死にます。いろんな衝撃がありますが読後には非常に心地良い清涼感が残ります。

 

伊坂作品は初期こそ完全に勧善懲悪でしたが、最近はそうでもないです。ゴールデンスランバーやモダンタイムのように、勝てるはずもない巨大な権力と対峙し、負けてしまい逃げる話が多いです。ただ、逃げると言う選択肢も間違っていない、無理なら逃げれば良いんだというメッセージが感じられます。

例えばいじめとか、パワハラとか、そういったものから逃げられず苦しんでいる人がたくさんいます。そういう人たちに対して、もう働かなくても良いし顔でも整形してどっか行っちゃおうぜ♪というのが伊坂作品です。

少しネットでバズッた以下の漫画と近いですね。

shinya-sheep.hatenablog.com

 

 

作中の主人公・兜は奥さんに対して病的なくらい気を遣います。モダンタイムスでも怖い奥さんが出ていたので伊坂幸太郎の奥さんはきっと怖い人なんだと思います(笑)

ただ、モダンタイムスでもAXでも主人公は奥さんのことを愛しているので読んでいて非常に楽しいです。

ミステリー小説は面白いですが、例えば湊かなえさんの作品は読後に強烈なインパクトとともに不快感が残ります。そういう小説はあまり好きではないです。

うろ覚えですが爆笑問題太田光さんがヒレハレ草という本の中で、『舞台の上で動物を殺す芸術家が話題になっている。確かにインパクトは残るだろうがそれは動物の死に対してのインパクトであって芸術家の作品へのインパクトではない』というようなことを書いていました。これは非常にその通りだと思います。僕も読みましたし映画も見たバトルロワイヤルなんかはまさにその典型で、要するに人がたくさん死ぬというインパクトが作品の中心になってしまいます(映画も小説も面白かったし2も見ましたがw)。

最近の漫画も、やたら世紀末系のもの、仲間同士で殺し合いをするものが多くて少しうんざりしてしまいます。

Mr.ChildrenのHEROという歌の中で

駄目な映画を盛り上げるために

簡単に命が捨てられていく

違う僕らが見ていたいのは

希望に満ちた光だ

という歌詞があります。僕は小説や映画にもこういう要素を盛り込んで欲しいと思います。戦争などのドキュメンタリーは当然必要です。ただ、フィクションの世界くらい気持ち良いものを見させて欲しいなと思ってしまいます。

 

最後に少し作品の内容を書かせてもらうと、グラスホッパーやマリアビートルに出てくるキャラクターはほとんど登場しません。伏線の回収という意味でも伊坂作品好きなら簡単に読めてしまうものなので特別良い作品とは言えないかも知れません。ただ僕にも主人公の息子の子供(理由あって孫とは敢えて書きませんが)と同じ年の子供がいるという点、妻に必要以上に気を遣っている点(笑)からか、非常にいろいろな気持ちに共感ができ素晴らしい作品でした。

 

 

伊坂作品を読んだことがない人も一度読んで欲しいなと思う小説です。

AX アックス (角川書店単行本)
 

 

 

では。

Wantedlyが上場。界隈は祝福ムードだけどどうなんだろう。この公募価格だとちょっと微妙に思えてしまう。

ビジネスSNSのWantedlyがマザーズに上場することになりました。

thebridge.jp

 

スタートアップ企業の採用にはかかせないツールです。スタートアップ界隈はみんな祝福ムードです。

株主がかなり少ないようで、社長の仲さんは70%弱も株を持っていました。最近のスタートアップにしては珍しいですよね。

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ただ、時価総額としては40.2億円になるとのこと。

この数字を見ると結構安いな・・・と感じてしまいます。資金調達のニュースがほとんどないのですが日経新聞から1億円の調達をしていました。

jp.techcrunch.com

 

そのタイミングで2億円ちょい第三者割当増資をしています。

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日経新聞以外にも、杉山全功さん、松本浩介さん、川田尚吾さんといったスタートアップ界隈の超有名人の方たちが投資していたようです。

木村新司さんも追加で出資しているようです。

 

日経新聞は1,17%保有しているとのことなので、出資時の時価総額は100億弱くらいだったはずです(もちろんなんかいろいろややこしいことをしている可能性はありますが)。

そこから考えると40.2億円という時価総額は非常に悪い数字に見えてしまいます。しかも優先株ではなく普通株なので。

実際純利益1,2億円なのでこれくらいで妥当だと思いますが意外と微妙な感じな気がしてしまいました。界隈はみんな「ヒャッホー!」と言っているので僕にはどちらが正しいかわかりません。

 

と思ったら次郎丸さんがこんなツイート。

まじでダレトクなんでしょか。 

 

僕の友人で某大企業のファンドマネージャーをやっている人に聞いてみたんですが、そもそもWantedlyを知りませんでした。そいつの不勉強もあると思うんですが、スタートアップ界隈以外での知名度はあんまりないんでしょうか。

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↑この方がおっしゃるように単価安すぎるんじゃないのだろうかと・・・。

 

 

 

では。

 

 

 

 

案の定出てきた個人間ファッションレンタルサービスの「dress box」。価格設定的に儲からないだろうけど改定前提っぽい。貸し手を集めるためにレンタルクローゼットをアピールしたら面白そう。

thebridge.jp

案の定出てきました。CtoCのファッションレンタルサービス。

ラクサスはスタートはBtoCで、今はCtoBtoCも始めています。

dress boxも同じくCtoBtoCのようです。

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この構図はラクサスエックスと全く同じです。

 

なぜCtoCにせずにCtoBtoCにしているかと言うと、届ける商品の品質を一定以上に保たせたいという点とユーザー同士のトラブルを防ぎたいという点があるのだと思います。

 

明日の結婚式で着よう!明日のパーティーで使おう!という明確な利用シーンがあるのに届いてみたらシミが付いていた、ほつれがあった、そもそも指定日に届かなかった等々のトラブルが考えられます。

完全なCtoCサービスのメルカリやヤフオクでこういう利用シーンは少ないと思います(というかそういうシーンではさすがに買わなそう)。

メルカリ等は基本的には売り手から買い手への一方通行のコミュニケーションです。それでもトラブルは起きまくっています。レンタルの方が絶対にもっとおきます。

 

そういった意味で、dress boxは借り手からすると非常に良いサービスだと思います。値段的にも手ごろです。

 

レンタル料金はいくらでしょうか?

レンタル価格は2980円/4980円/6980円/9980円(税抜)の4プランがございます。ワンピースによって価格が異なりますので、ご確認ください。

ワンピースのレンタル時、送料はユーザーの負担になりますか?

レンタル価格が合計4980円(税抜)以上であれば、送料は無料になります。4980円未満の場合には、送料は980円となります。

 

とありました。この価格設定だと2980円のを借りる人はほとんどいないと思うので適当に5,000円くらいにしておくとすると他のレンタルドレスよりもお得だと思います。

 

では貸し手からみた場合にはどうなのでしょうか?

2. 高いリターンが見込める
お預かりしているドレスがレンタルされると、レンタル料の50%を預けていただいている方にお支払いします。

とありました。

レンタル料の50%ということなので5,000円で借りた人がいた場合2,500円を貸主にリターンすることになります。それなら預けようという人が出てくるかも知れません。

ただ、クリーニング送料も運営者負担のようなのでこのプランのままですとまず間違いなく儲かりません。

β版とのことなので、これでどれだけ利用者が来るかを見てから一気に資金調達をして価格設定やサービスを変更するんでしょうか?

エアークローゼットも最初「儲からないぞこれじゃ・・・」と思ってたら価格変更してましたので。

just4youcom.hatenablog.com

 

本来、CtoCサービスはBtoCに比べて質が伴なわない分、"明かに"安くないといけないです。airB&BもUberもメルカリも。

CtoBtoCはそこは少し値段があがってしまいます。でもBtoCに比べて在庫リスクもない分、安く提供できるというメリットがあります。

ただその分貸し手を集めにくいという点が難しいです。ラクサスはそもそもラクサス自体で数億~10億円以上のブランドバッグがありました。なのでエンドユーザーからバッグが集まらなくてもそこまで問題にはなりません。

現状のdress boxはそうはいかないです。貸し手が増えない限りサービスが始まりません。

なので50%のリターンを保証しているのだと思います。

 

また、貸し手を集める方法としてはレンタルクローゼットとしての魅力をもっとアピールすれば良いはずです。

一度利用したドレスをそのままdress boxに送ってしまえば、そのまま預けられます。(おそらくクリーニングもやってくれそう)

そして次回利用の際にはそのまま戻してもらえれば良いだけ(その際の送料等は不明でしたが)ですので、サマリーポケットのような使い方ができるのではないでしょうか?

pocket.sumally.com

 

こっちの使い方をもっとアピールできれば貸し手がどんどん集まって、借り手も増えていくんじゃないのかなーー・・・と。

 

 

そこから、利益うんぬんを考えることになると思うのですが利益に関しては現状の価格設定では間違いなく厳しいです。ラクサスやエアークローゼットのように推測で検証するまでもなさそう。

 

改定前提なんだと思いますが、そこは今後楽しみにしていきたいです。

 

 

 

では。

ラクサスの細かい数字が開示されていたので売上や利益についての答え合わせができそう。

日経トレンディにラクサスについての記事が載っていました。

trendy.nikkeibp.co.jp

現在、ラクサスが貸し出しているのは、52ブランド・約1万8000個のバッグ。バッグ1個あたりの平均価格は30万円で、この中から好きなバッグを月額6800円(税別)で使い放題というシステムだ。送料は無料。ただし、1度に借りられるバッグは1個だけで、1カ月に2度以上、のバッグを借りる場合は交換するごとに荷造手数料1000円(税別)がかかる。

 運営するのは広島に本社を置くラクサス・テクノロジーズだ。2015年2月にサービスを開始し、2017年7月の時点でアプリのダウンロード数は30万を突破。そのうち実際にバッグを借りている会員は1万2000人だが、サービス開始から現在まで会員数も業績も右肩上がりを維持している。

==中略==

会員の平均交換タイミングは1.5カ月だそうだ。

ふむふむ。

細かい数字まで公表しているのでこれで以前僕が書いた記事の答え合わせができそうです。

just4youcom.hatenablog.com

 

サブスクリプション型のレンタルサービスは月間の平均返却回数が大切だと考えています。

日経トレンディによると1,5ヶ月に1回とのことでした。1ヶ月に2回以上交換する場合には交換手数料が1,080円かかるので,5ヶ月に1回になっているのだと思います。

エアークローゼットさん等の他のサブスクリプション型のファッションレンタルもどれもスタート時は何度でも交換可能をうたっていましたがどれも変更しています。

just4youcom.hatenablog.com

 

ラクサスに話を戻します。月間の会員費が6,800円(税別)とのことです。

ここから大きくかかる費用というのは

 

・送料

・バッグの仕入れ

 

これらだと予想していました。

 

ラクサスさんのfacebook等の投稿を見ていると発送する箱に相当力を入れているようなので、

 

・箱代

 

も結構な金額になっていると予想します。

これ以外にも当然家賃や人件費はかかりますが、とりあえずそれはは抜かして考えてみます。

前回のブログではこれらを勝手に予想し、売上等を推測していたのですがある程度公開されたので結構数字が見えそうです。

 

①売上

2017年7月の時点でアプリのダウンロード数は30万を突破。そのうち実際にバッグを借りている会員は1万2000人だが、サービス開始から現在まで会員数も業績も右肩上がりを維持している。

とあるので非常に簡単です。

有料会員は1万2000人とのことです。これに月額の会員費の6,800円をかけます。

 

12000 × 6800 = 約8,000万円になります。年商10億くらいということになりそうです。

 

これ以降は費用です。

②送料

12000人の会員に送りますが、1,5ヵ月に1回しか交換しないので平均で月間8,000個出荷しているようです。(もちろんちょっと細かいことを言えば違うんですがとりあえず。)

また、これらの8,000個は出荷するだけではく戻ってくるので月間で16,000個の発送と着荷があります。前回のブログでも書きましたがどの配送業者も着払いの料金というのは正規料金(値切れない)なのでそこそこ高いです。

前回のブログでは1,200円で計算していますが、最近はどこの配送業者も強気なので往復で1,500円かかっているのではないかと予想します。

 

送料としては月間で1,500円×8,000個なので1,200万円ほどかかっていると思います。

 

③箱代

箱にすごく力を入れているように思えます。確かにブランドバッグが紙袋で届いたら嫌ですよね(笑)

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これ、おそらくですが1つ300円くらいはかかっていると思います。普通もうちょっと高いと思うのですが何しろこれを月間8,000個作っているのである程度ディスカウントもできるはずなので300円と予想します。

 

8,000個 × 300円 =  240万円

 

前回のブログではクリーニング代も入れていたのですが、人件費に含めて良いように思えてきたので今回は送料と箱代のみを変動費として考えてみることにしました。

 

今の時点で、

月商8,000万円 ー 送料1,200万円 - 240万円 = 6,560万円の粗利

 

となっていると予想できます(念のため書きますがかなり勝手に予想しているだけです)

 

結構すごいですよね。

 

ここから広告宣伝費、人件費、地代家賃等がかかってきます。まーそこそこあると思いますが、これ以上に気になっていたのがバッグ1個あたりの平均単価でした。

せいぜい5万か7万くらいと前回のブログで予想していたのですが平均単価はナント30万円だそうです。

 

12,000人の有料会員に配るためには最低でも15,000個は必要な気がします。

これを単純計算してしまうとバッグの仕入れ代だけで45億というブルゾンちえみを超える金額になってしまいます。

総額22億円を調達しているとはいえ、さすがに無理そうな数字です・・・。

なので、

・30万円というのはあくまで末端価格で仕入れ値は15万~20万円程度

・ラクサスエックスで9,000個のバッグが届いたとあるのでそれも含める

 

この2点を考慮する必要がありそうです。

日経トレンディも宣伝の一環ですのでバッグの金額は当然高めに言うはずなので実際の仕入れ値は15万より安い可能性もありそうです。

ラクサスエックスで届いたバッグ全てに借りてが付くとは考えにくいですがある程度はラクサスエックス経由で回っていると考えても良いはずです。実際素晴らしい仕組みだと思います。

just4youcom.hatenablog.com

 

それでも、どんなに安く見積もっても、10億~15億円くらいはバッグを仕入れているのだと思います。

これらを一括で損金として扱うことはないと思います。おそらく5年から10年で減価償却する形で資産計上しているのだと思います。

 

ここから下はかなり数字がずれる可能性があると思っています※

 

例えば15億円分のバッグを仕入れているのだと仮定し、それを10年間の減価償却で資産計上した場合、年間の費用としては1億5000万円です。月間ベースで1,250万の費用。

 

月間の粗利が6,560万でした。1,250万の費用を引くと

 

6,560万 - 1,250万 = 5,310万円

が残ります。

ここから広告宣伝費、人件費、地代家賃等を使いどれくらいが残るのかというところになりそうです。

これらもボヤっと予想することはできそうですが、そもそもバッグの仕入れ代が大きくずれている可能性、減価償却の年数がそもそもずれている可能性が高いので止めておきますが考え方としてはこれで合っているように思えます。

 

とにかく、リリースから2年ちょっとで年商10億円規模に育てたことはとにかくスゴイの一言です。

 

また、ひとつ気になった点として

2017年7月の時点でアプリのダウンロード数は30万を突破。そのうち実際にバッグを借りている会員は1万2000人

ここの会員数と有料会員の割合です。

4%ってのが多いのか少ないのかよくわからないのですが意外と少ないなーという印象でした。

エアークローゼットが会員数10万人と発表しているのですが、4%となると4000人ということに。エアークローゼットの場合はアプリではないので、さすがにもっと多いと思いますが結構少なそうですね。

 

 

では。

メルカリをソープランドと言ってしまうダイヤモンドの記事の無知さについて。

こんな記事が出ていました。

diamond.jp

ダイヤモンドという権威ある雑誌にしては中々レベルの低い記事でした。Welqやヘルスケア大学よりもよっぽど問題だと思う。

 

記事は松原麻依という方が東洋大学総合情報学部の藤本貴之教授という専門家の方に聞いた内容らしい。

まず、大前提。ECの専門家が教授なんかい・・・と。。。メルカリのことなら女子大生の方がよっぽど詳しいわ。


読んで頂ければわかりますが、この記者さんはメルカリを使ったことがなさそうです。それに今まで世に溢れているメルカリの記事を全然読んでないと思います。

例えば、

出品欄にはトイレットペーパーの芯、消しゴムのカス、コンビニのレジ袋など、どこに需要があるのか分からない商品も並ぶ。 

こうした出品も悪ふざけ程度で済めばいいが、明らかに“グレー”な商品があるのも実情だ。

 これでメルカリの出品者のモラルが低いと言いたいらしいです。

これって、メルカリ側の質の低さではなくメルカリが"何の価値もなかった商品に金銭的価値を付けた例"として取り上げられているものです。

news.nifty.com

 

この記事に載っていないような問題商品なんていくらでもあるのに不勉強のまま記事にしてしまって中々痛い記事です。

さらに、専門家の教授様も中々痛いです。

 

藤本氏が述べているように、メルカリで不正出品を防ぐには初めから規制を強めるなりして、仕組みそのものを変える必要がある。だが、メルカリ側の対症療法的な処置を見ても分かるように、同アプリは建前上、ユーザーの良心に依存した「性善説」で運営されている。藤本氏はメルカリのこのような抜け道の構造を「ソープランドに近い」と話す。

ソープランドで“本番行為”をしても違法にならないのは、たまたまお風呂に入りに行ったら、そこで女性と出会って恋をしてセックスをしたという“設定”になっているから。『そんな馬鹿な』と思うような無理矢理な設定が抜け道としてまかり通っていますよね」

 

メルカリはソープランドと同じく"場を提供している"だけなので会社としては違法にならないということを言いたいんだと思います。

 

いくつかおかしい点がありますが、まず1つ目にプラットフォームビジネスってので場を提供するビジネスなので古今東西プラットフォームビジネスはソープランドと似た側面は持っています。

楽天市場しかり、ヤフオクしかり、Amazonしかり、Twitterしかり。

 

次にソープランドとの違いですが、ソープランドに行って本番行為をする人は何%くらいでしょう?僕は曙のような女性が出てきて本番行為せずに帰ったことはありますが基本的に100%の人が本番行為をする前提でお店に入ります。

 

メルカリはどうでしょうか?現金入りのSuicaのようなものを出品する人は何%くらいいるのでしょうか?

たぶん0,001%とかその程度だと思いますがすごーく多めに見積もって0,1%いたとしましょう。それでもソープランドと比べるのは間違っています。

例えば援助交際で未成年を買ったオッサンはラブホテルに入ったとします。だからと言ってラブホテルがソープランドと同じだ、とはならないでしょう?

 

そして最後に大前提というか、なぜ僕がこの記事に反発するかなのですが、この人たちはメルカリのサポートのすごさを知らなすぎると思ったからです。

C2Cの取引ですのでトラブルは多少あります。こんなことがありました。

 

僕が本を出品し、すぐい売れたので発送したところ購入者の人から「本が汚れていたので返品したい」と申し入れがありました。「買って1ヶ月だしきれいに読んだんだけどなぁ・・・と言う」気持ちはありましたが受け入れて、着払いで返送してもらうようにお願いしました。

しかし2週間程度が経っても一切返送がされませんでした。

このままだと本は購入者の手元に残るものの、購入者が受取確認をしてくれていないためお金も入りません。

この内容をメルカリ側に申告したところ数日で入金がされました。

メルカリ側の社内の人に聞いたところ「カスタマーサポートはそれぞれある程度の決裁権を持っている」らしいです。なので迅速に対応ができたようです。

 

こういった企業側の努力を知らずにソープランドと同一視するのはちょっとおかしいと思います。(ソープランドを否定するわけじゃないよ!!!!)

 

少し前に、ニンテンドーSwitchの外箱が本体と同じ価格で販売されるという事件がありました。

 

 

 なぜか騙されるのが悪い的な論調になってるのが気に入りませんが、こんなのはメルカリに言えばたぶん対応してくれるはずです。

 

と思っていたら案の定。

news.livedoor.com

同社は「間違って買ってしまった場合には、事務局に問い合わせしてほしい」としている。 

ほら。全額返金なのかわからないけどメルカリからすればこんな悪評書かれるくらいなら4万円購入者さんに返してあげて「また買ってね♪」ってした方が絶対得です。良心うんぬんじゃなくて損得の問題でこんなのはメルカリ側が対応するはずです。

というか受け取った人も受取確認しなければエスクローの仕組み上お金は相手に渡らないか。

 

ソープランドなんて店員が巨乳いるって言うから信じて金払ったのに曙出てきてもなんも保証してくれないじゃないか!一緒にしちゃいかんですよ!!!

 

 

 

では。

C2Cレンタルは成功するのか?僕は難しいと思っていて、成功するとしたらジモティー、アッテ、マチマチがやるときだと思う。

シェアリングエコノミー業界と言いますがレンタル業界に多少絡んでますし知り合いの社長さんも多いので、「CtoCレンタルをやりたいんですがどう思いますか?」、「CtoCレンタルに参入したりしないんですか?」と結構な頻度で聞かれます。

 

事業の可能性にキャップをするのはダサいですしやりたくないですが、今の時点での僕の結論としては「CtoCレンタルはおのすごく難しい」と思っています。

 

先に結論を書かせて頂くと

 

・法人間でのレンタル

クラシファイド系でのレンタル

 

以外では難しいと思っています。

理由はいくつかあるのですが、

 

・レンタルという概念がまだ一般的ではない

・盗難、商品のクオリティの担保が難しい

・送料が2倍かかる

 

この3点です。細かく書かせて頂きます。

 

まず、レンタルが一般的ではないという内容から。

メルカリがすごい成長を見せています?ですが、これが楽天市場やヤフーショッピングできる前にリリースされていたら成功していたでしょうか?ほぼ間違いなく成功していません(まーアプリという概念がないですがw)。

今でこそ、ネットで商品を買うという行動はかなり一般的になりました。ただ、楽天市場ができた頃は個人への配達という概念すら一般的ではありませんでした。「え?どうやって届くの?」、「いつ届くの?」という質問が多かったそうです。例えば今でこそレビューという言葉は一般的になっていますが20年前はほとんどの人が知らなかったはずです。

こういう土壌が育ってきたからこそメルカリが成功したわけです。

レンタルに話を戻します。レンタルをするとなった際にいくつか気になるのことがあります。「どういう状態で届くの?」、「壊しちゃったらどうするの?」、「返送ってどこでどうやるの?」等々。

これらはBtoCのレンタルでも相当聞かれるはずです(実際そうです)。これをCtoCでやるとなるともっと不明確なので中々難しいと僕は思っています。

 

次に盗難とクオリティについて。

まず、盗難からです。BtoCでも盗難は多いです。TSUTAYAですらある程度あります。僕の会社はかなり気を付けているのでそうでもないですが同業の方に聞くと0.5%~1%程度あるようです。CtoCなら当然もっと増えるはずです。

レンタルのニーズがあるジャンルと言うのは基本的には高額な商品だと思います。ということは盗難し転売すれば儲かるわけなので絶対盗難が増えるはずです。

 

次にクオリティについてです。

レンタルの場合、ある程度敷居は低くなるのかも知れませんが借りる側も商品の状態は気になるはずです。

結婚式で着るドレスを借りる場合、そのドレスがクリーニング後なのか否かは非常に気になります。ただ、それ以上に返却時のクオリティが気になります。ドレスを借りたらクリーニングするべきなのか?シミが付いてしまったらどうするのか?カメラを借りた場合でも故障していただ場合、どちらが責任を持つのか?

メルカリやヤフオクの場合一方通行ですが接触回数が倍になるのでトラブルは絶対増えます。

 

最後に送料についてです。これは一番大きいと思っています。先の2つはかなり手ごわいですがどうにかなりますが、送料が倍かかるという事実はどう頑張っても無理です。

高価な商材であれば送料の負担も小さいので大丈夫です。

 

例えば結婚式でドレスを借りたい人がいたとします。

2万くらいする高級ドレスはいくらなら借りようと思うでしょうか?

いくつかのレンタル業者を見てみましたが、往復送料無料で4,000円くらいが妥当なようです(もちろん上下しますが)。

往復の送料を平均で1,500円だとすると2,500円の利益。これを10回貸せば利益になるのでそれ以降は利益になります。法人としては事業として成立する気がします。

これが個人だった場合はどうなるでしょうか?

借主と貸主双方にメリットがなければ事業として成り立ちません。

往復の送料を貸主が全て負担するとなると一度貸して2,500円の利益。プラットフォームの利益を10%だとすると2,250円儲かります。

これなら貸しても良い人はいそうですよね。

 

でも1万以下の商品をレンタルするとなると送料の負担が大きすぎて貸主は儲からないと思います。それでも遊休資産の活用という意味で「500円でも儲かれば良いや」という発想の人が出てくるかも知れないので、そうなればあり得ると思います。でも順番的にはBtoCが一般的になってからだと思います。

 

これらが問題点となり、CtoCレンタルは(現時点では)成功しないと思っているのですがいくつか例外があると思っています。

ますは法人間でのレンタル。

Aという法人はSONYの高級一眼レフを持っている。でもBは持っていない。それを貸し借りするというのはあると思います。

ある程度の法人であれば盗難のリスクはないですし保険でも対応できます。また、単価も高いものが多いはずなので送料もそこまで気にならない可能性が高いです。ただ、法人の場合いちいちそのためのオペレーションを作って小銭を稼ぐのかと言えばそうでもない気もするので実現性は低そうです。

 

次にクラシファイド

これの場合、まず何よりも送料が往復無料になります。なのでユーザー同士のメリットが非常に大きいです。クオリティに関しても借りる時点、返す時点で確認できるので安心できる気がします。

盗難に関しては下がる気はするもののゼロにはならないかも知れませんがそこまで気にしなくて問いと思うので、これくらいのリスクならやっても良いと思います。カーシェアに似てますよね。

なのでクラシファイドなら成功する、というよりもユーザーメリットがとってもあると思います。

 

タイトルに書きましたがジモティー、アッテ、マチマチの様なところがやれば面白いと思います。

長々書きましたが現時点ではそう考えています。

 

 

 

ではでは。