田舎で働く社長のブログ---都会に移転しました---

会社を作ってみました。会社や個人をPRする気は全くなく、ただ自分の思ったことのアウトプットの場としてブログしてるっす。

遅ればせながらTwitterはじめましたhttps://twitter.com/moto_inaka

「トイサブ!」というサービスが面白そう。利益率とか売上について本気出して考えてみた。→ 価格設定が面白いのと選定コンセプトが面白い。

サブスクリプション型のレンタルサービスをいろいろ見てきましたがビジネスモデル的にはラクサスが一番な気がしてます。

でもこんな面白いサービスもあるようです。

toysub.net

 

知育玩具・おもちゃの定額制キュレーションレンタルサービスとのこと。知育玩具という言い方がうまいですが要するにおもちゃのレンタルサービスです。

僕ももうすぐ4歳になる子供がいますが、やつらの好きなおもちゃブームの変わるスピードはスタートアップ界隈のブームの比じゃないです。買って翌日見向きもしないとか普通ですし(笑)

 

実際アメリカでは知育玩具やレゴレンタルがシェアを伸ばしていますしニーズはありそうです。

 

マネタイズはどうか?という問題ですが料金プランはこのようになっておりました。

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レンタルサービスは必ず送料がネックになります。ラクサスしかりエアークローゼットしかり。トイサブが上手なところはそこを1ヶ月単位にしていないところです。

 

隔月コース:2,980円/月

45日コース:3,980円/月

半年コース:1,480円/月

とのことです。

並び順おかしくねーかな?と思いましたがこの料金プランが秀逸でした。とりあえずひとまずトイサブにかかる支出から見て行こうと思います。

 

プランごとの粗利を見て行こうと思います。(めんどうなので10円は切り上げました)

かかる費用はとりあえず送料(往復1,500円)のみとします。

(表の順番変なので期間の長さ順に変更します。)

 

・45日コース:4,000円/月 →1.5ヶ月で6,000円で送料は送料は1,500円 

→1.5ヶ月で4,500円の粗利なので1ヶ月単位の粗利は3,000円

 

・隔月コース:3,000円/月 →2ヶ月で6,000円で送料は1,500円 

→2ヶ月で4,500円の粗利なので1ヶ月単位の粗利は2,250円

 

・半年コース:1,500円/月 →6ヶ月で9,000円で送料は1,500円

→6ヶ月で7,500円の粗利なので1ヶ月単位の粗利は1,250円

 

 

このプラン設定が結構上手だなーと感じました。おそらく、平均だと隔月コースあたりになりそうですがもっと長いプラン、短いプラン、高いプラン、安いプランがあるので隔月コースの魅力があるように思えて、そしてそのプランは2ヶ月6000円なので1回のレンタルで4,500円儲かると。

 

仮定ですが1人あたり1ヶ月3000円、送料抜いた粗利を2,250円が平均値と仮定します(勝手に)。

 

 

で、次に仕入れ値を予想します。

すごくざっくりなんですがプラン例を見てみたところ1個あたりのおもちゃが4,000円くらいのもののようでした(これも想像ですよ!!!)。

これを4~6点ということなので、1件あたりの仕入値は2万円くらいになりそうです。

 

これを貸し出しているということなのでざっくりとレンタルの回転率が仮に100%だとすると1年くらいで仕入れ値をペイできるようです。さすがに100%はあり得ないので50%だとした場合2年くらいで仕入れ代金を回収するイメージでしょうか。

 

これはラクサス、エアークローゼットと比べてもかなり優秀な設定になっていると思います。

なのでこれまでを振り返ると非常に良いビジネスモデルな気がします!!!

 

ひとつ気になる点として、mycleがサービス終了してしまったようにママ層のひとたちは結構値段にシビアだと思っています。なのでこういうサービスを利用するならコミュニケーションコストを気にせずにメルカリで買って飽きたらメルカリで売る、という行動をしそうだなと。金あるママ層は買いまくるだろうし。

 

でも、トイサブ!はそこも考えているのか、トイサブ側からの提案をしているようです。

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これ超良いなーと!こういう発想になるとママ層は金を惜しまず、旦那のお小遣いが減っていく事になるのだと思います。

支出を減らすためのレンタル、という発想ではなく最適なものを使用するためのレンタルという発想ですね。

 

こうなっていくと強い気がします。

できるのかわかりませんがギフト券みたいな形でサービスできると良いですよね。

 

『トイサブ3年間使い放題券』とか。これを出産祝いとかにプレゼントしたらすごく喜ばれそうな気がします。

 

 

なんか面白いサービスでした。

 

 

では!

 

 

 

 

 

 

後払い決済について。CASHは性善説と言ってもしっかり悪人リスクを考えているけどNP後払いのネットプロテクションズやGMOはどこまで考えているのか知りたい。

一時期ZOZOのツケ払いが話題になりましたが、ECにおける後払いは非常に需要が大きそうです。

 

弊社はネットプロテクションズという会社の後払い決済を導入しています。

 

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ネットプロテクションズのサイトに記載してあるメリットはこんな感じ。

加盟店側のメリットはこんなことよりも単純に購入者側にメリットがたくさんあるので注文が増える。しかも未回収リスクが無い。これに尽きます。

 

ZOZOの件で、未成年のユーザーが大量に買ってうんぬんかんぬんということがありましたが弊社で購入してくれるお客さんにヒアリングをしたところ『カード情報の入力が面倒だったから』というお声が一番多かったです(情報漏洩も危惧したはずです)。

例えばAmazonであれば元々カード情報を登録してあるのでワンボタンで購入できますが、弊社やその他多くのECサイトにカード情報を登録している人は少ないですし、知らない会社に登録するのに抵抗がある人は多いはず。

これをカバーするのが後払いなので、後払いを導入すると売上は増えます。弊社では売上の25%程が後払い決済になっています。もちろん後払いがなかったらカードや代引きで注文したという人もたくさんいると思いますが、後払い決済を導入すれば売上は間違いなく増えます。

実際にZOZOTOWNの売上は後払い導入後増えまくっています。当店もそうだったし。

 

僕として非常にありがたいサービスですが、懸念点がひとつあります。それは与信審査がザルすぎることです。

ここは推測なのですが、少なくともネットプロテクションズの与信審査は

・今までに未払いがないかどうか

・ユーザーの現時点での後払い金額が総額〇〇円に達していないかどうか

 

このあたりしか見ていないのではないでしょうか。

あとは住所が存在するかどうか、電話番号が使われているかどうか等といったところくらいだと思います。

なので、『結構払ってない人が多いのではないか・・・』と推測できます。

 

払わない人は2パターンいて、故意的未払いさんとうっかり未払いさん。この2パターンです。

故意的の人は、確実に今後増えていくと思うのですが今のままでは審査が甘すぎて対応できなくなると思います。

www.appps.jp

逮捕された例もあります。要するに勝手に知らない住所を使って注文し、商品だけは別の場所で受け取るという方法です。ECではクレジットカードの不正利用等でよく使われる受取手段です。空き家を使うケースもありますが、おそらく現時点のネットプロテクションズの審査だと空き家を使って注文すると審査が通るはずです(結構自信あります)。

となると詐欺も発覚しません。店舗というか加盟店側からすればそれでもネットプロテクションズ側が負担してくれるので別に構わないのですが、それって大丈夫なの??という気持ちになってしまいます。

 

twitterを探してみましたが、こういうツイートが何件かありました。

 たぶん勝手に名前と住所使われちゃってますね。

 

うっかり未払いさんも相当いるはずで、この中の人でも「めんどくさいからもう払わない」となる人も絶対います。twitterをちょっと探してみたところやっぱりいました。

 

ZOZO、というかGMOペイメントサービスも本当はこんな案件で戦っていたら損します。でも、おそらく今は『後払いは払わないとダメ。やばい』という意識付けをする段階だと考え金に糸目は付けずに請求しているのだと思います。

 

さて、そんな後払いですが彼らの売上は我々加盟店が支払う手数料です。

これはGMOペイメントサービスの料金表です。

 

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ざっくり3%としておきましょう。

彼らの売上 = 流通総額×3%

彼らの粗利 = 売上 - 未払い金額 

 

です。ここから人件費やら家賃やら宣伝費やらが引かれます。催促電話とか結構人件費かかりそうですし。

ということは未払い率が3%を超えてしまった場合"絶対赤字"なわけです。

 

さすがに未払い率3%はないでしょう!オモテナシの精神の日本で!と思うかも知れませんが、僕は2%くらいあると思っています。

理由はいくつかあるのですが、弊社の審査でNGになった方には弊社スタッフからメールやお電話をするのですが

「後払いの審査が承認されませんでした、、、他の決済方法に変更してくれませんか?」

という内容で電話をすると

「あー、払ってなかったかもー・・・。わかりました!では銀行振込で♪」というようにおそろしいくらい普通のテンションで返答があります。

これにはいくつか理由があると思っていて、ネットプロテクションズの場合、請求書は店舗側が送る商品とは別に郵送されます。そのため、この請求書はなんなのか?いまいちわからないようです。

代引き、着払いで払わない人はほとんどいないと思うのですが、こういう請求書の場合うっかり払いそびれる人は相当いて、そのまま「面倒だからいいや」となる人も相当いると思っています。もちろん払わない人が悪いんですが。

 

例えば先日再開し大きな話題になったCASHというサービスがあります。

スマホで写真を送ると査定してくれて、商品を送る前に入金してくれるというすごいサービスです。ただ、商品の審査、人の審査が曖昧ということもあって「金だけもらって商品を送らない人も相当いるんじゃないか?」等といろいろ懸念が持たれました。そんな話題の中注文が殺到しすぎて16時間でサービス停止に至る等すごい話題性だったわけですがこちらのサービスは社長の光本さん曰く悪い人は思ったより少なかったとのこと。

――性善説は通用したというわけですか。

 そうですね。今日(8月22日)の時点で91%の人がちゃんと取引してくれています。

――ウソをついて取引をする人もいたと思います。例えば、アイテムの写真は送って現金を受け取っておきながら、実際には商品を送らないケースなど、悪質な取引の割合はどの程度になりますか。

 騙そうとする人はアイテムを送ってきませんから、まだ取引が終わっていない残りの9%に入っていると思います。アイテムは日々送られてきていて、最終的にちゃんと取引してくれる割合は95%程度になりそうなので、5%程度に収まると想定しています。

――ビジネスとしての成立ラインは。

 当初は悪い人たちが2、3割に収まったらいいなと思っていました。それくらいいてもギリギリ事業として成り立つ設計をしていたので、想像以上の結果です。

質屋アプリ「CASH」再開の理由、社長が騒動後初激白! | ITデスクの編集会議 | ダイヤモンド・オンライン

 

ただ、少ないと言っても5%程度の人はちゃんと取引をしてくれないっぽいです。こっちは携帯のSMS認証をしているのにこんな感じです。であれば後払い決済の場合はもっとあるんじゃなかろうかと推測すべきかなーと。

 

そんなに言うならなんで潰れないの?と思うと思います。まず大前提として、僕の勝手な仮説なので未払いが1%だとすれば十分儲かります。

NP後払いは2016年度の流通総額がなんと1400億だったとのこと。

shopping-tribe.com

売上 = 42億。仮に未払いが1%だったとすると粗利で28億円です。これなら十分儲かると思います。

 

では未払いというのはどこの時点で決まるのか?小売りの場合の債権は一般的に2年だと記憶しているのでその前提で話を進めさせていただくと、決算書には2年間未払いであろうと売掛金(未収入金?)等の項目で載ってしまいます。なので黒字になります(全く粉飾とかではないです)。

貸倒引当金をしっかり充てていれば問題ないのですが、そのあたりが見えません。

 

GMOは本体が巨大ですし、ネットプロテクションズもオリックス様が75%保有しているので潰れるとかそういったことはないはずですが、もっとしっかり与信対策をしないとヤバくない??と思いました。

というのもかなり具体的に書いてしまうと、ネットプロテクションズを利用している上で、明らかに詐欺だとこちらで認識していても審査が承認されることが何度かあります。詐欺注文の情というのは実は店舗側の方が持っています。

なので弊社側からネットプロテクションズ側に『これ審査承認されてますけど詐欺だと思いますよ』と連絡したところしばらくしてから審査が否決になったケースも何度かありました。『訴えませんか?』と担当者に言ってみてもすごく反応が悪いです。

 

なのでおいおいそんなんで大丈夫かよ、と思いブログを書きました。

まー実際詐欺だろうが未払いだろうが弊社はネットプロテクションズからお金払ってもらっているので文句はないのですが・・・。

 

 

 

では。

 

 

司馬遼太郎の合理主義と乃木希典について。「司馬遼太郎」で学ぶ日本史を読んでの感想①

 

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

「司馬?太郎」で学ぶ日本史 (NHK出版新書 517)

 

 こんな本を読みました。磯田さんも司馬遼太郎も大好きな僕としてはマストバイってやつでした。

中身も非常に良くて歴史を学ぶ意味を再認識させてくれた本でした。

 

本当に面白い本で、この本から考えたことはたくさんあるのですがまずはこの本を読んでからの乃木希典司馬史観について書きたいと思います。(とは言ってもまだまだ凝り固まった考えがあるわけでもないですが。)

 

まずは司馬文学を読む上でかかせない司馬史観。これの説明が必要で、この本も司馬史観を理解していないと理解が難しいです(本の中でも十分説明してくれていますが)。

はてなダイアリーによると、

歴史小説家の司馬遼太郎の一連の作品に現れている歴史観を表した言葉*1

端的に言えば「合理主義を重んじる」ということが前提としており、それは大戦期に戦車将校として軍の中にある様々な非合理を見たことから来ているとされる。

具体的には「明治と昭和」を対置し、「封建制国家を一夜にして合理的な近代国家に作り替えた明治維新」を高く評価する一方で、昭和期の敗戦までの日本を暗黒時代として否定している*2

そして、合理的で明晰な思考を持った人物たちを主人公とし*3明治という時代を明るく活力のあった時代として描いた。

かくて、戦前のすべてを悪しきものとして否定する進歩史観が猖獗を極めた戦後日本にあって、司馬作品のみならず司馬史観もがもてはやされたのは容易に理解できるところである*4

 

 とのこと。

合理主義を重んじる、その原因としては司馬遼太郎自身が第二次大戦では戦車将校として満州で戦った経験があるからでした。司馬遼太郎第二次世界大戦についてはボロクソに書きます。実際にその時代の作品を残したわけではないのですが様々な作品の中で批判しています。

 

戦争体験を持つ司馬さんは「なぜ日本は失敗したのか」「なぜ日本陸軍は異常な組織になってしまったのか」という疑問から、その原因を歴史の中に探りました。明治近代国家は、王政復古を掲げて徳川幕府を倒して成立しましたが、では徳川幕府の成立に目を向けるとどうだったか。司馬さんは、それが濃尾平野から生まれた天下人である織田信長豊臣秀吉徳川家康という、いわゆる三英傑が作り上げた、のちに「公儀」と呼ばれる権力帯を受け継いだものだと気づきます。

本の構成としては、ここから戦国時代の話に入ります。後に幕末の話になりますが、僕個人として最も興味深かったのは司馬遼太郎が合理主義を重んじており、不合理を嫌っていたという内容でした。

確かに思い返してみれば、その通りだなーと思うその一方で意外と不合理な人好きじゃないか?と思う点もあります。

"竜馬がゆく"の中で不合理の代表とも言える来島又兵衛への描写や薩摩藩寺田屋事件の描写等は非常に上手で、熱が入っており、とても嫌っているとは思えません。

来島又兵衛有馬新七、または切腹という非常に不合理な行動の持つ潔さについて、司馬遼太郎は好感を持っていたと思います(そうでなければあんな小説は書けないはずです)。

 

とりあえず、不合理な人物全てを嫌うわけではなさそうな司馬遼太郎ですが乃木希典についてはボロクソに評しています。

おそらくそれは第二次大戦中の不合理の世界は乃木希典に直結しているからだと考えたのではないでしょうか。実際の乃木希典天皇と殉死するほど天皇に忠誠を誓っていたので暴走した軍部と同一視するのは少しおかしい気もしますが日本陸軍乃木希典軍神して崇拝していました。

それもあり、司馬遼太郎乃木希典のことを愚将と称していますが、天皇への忠誠心やセテッセルとの談話等から見る人物像としては一定の評価をしているように思えます。

本の中で、ナショナリズムパトリオティズムという比較がされます。国家主義愛国主義と訳されていますが、僕なりの解釈で言うならば前者は「自分都合の愛国心」で後者は「純粋な愛国心」だと理解しているのですが、乃木希典ナショナリズムではなくパトリオティズムだと思います。

 

ただ、ここからは自分の中で判断が難しいところなのですが乃木希典パトリオティズムだとした場合、第二次大戦で命を落としていった人たちはどこまでがパトリオティズムでどこまでがナショナリズムだったのでしょうか。

一般市民含めて、後期は異常なナショナリズムだったことは間違いないと思いますが、一方で国のために忠義を尽くすという考え自体はパトリオティズムだと思います。宮城事件や二・二六事件は典型的な暴走だと思いますが、維新志士たちと変わらないパトリオティズムを持っていた兵士たちも相当いたのではないかと思います。

それらの兵士たちについては良く描くことも悪く描くこともできなかった司馬遼太郎が矛先を向けたのが乃木希典だったのではないかと、そういう考えに至りました。

 

この辺については確たる考えがあるわけではないのでこれからも自分なりの答えを探していきたいなーと思っています。

 

なんかすごく真面目に書いて頭痛くなったのでパピコ食べてきます。

 

 

では。

~ネタばれほぼ無し~ 伊坂幸太郎『AX アックス』を読んでの感想。

伊坂幸太郎は僕が一番好きな小説家です。

伊坂作品の特徴と言えば伏線の回収なども挙げられますがなんと言っても『読後の清涼感』、これに尽きるののではないでしょうか。

 

『AX アックス』という作品はグラスホッパーマリアビートルに続く殺し屋シリーズの第三弾。主人公は殺し屋ですし、人もたくさん死にます。いろんな衝撃がありますが読後には非常に心地良い清涼感が残ります。

 

伊坂作品は初期こそ完全に勧善懲悪でしたが、最近はそうでもないです。ゴールデンスランバーやモダンタイムのように、勝てるはずもない巨大な権力と対峙し、負けてしまい逃げる話が多いです。ただ、逃げると言う選択肢も間違っていない、無理なら逃げれば良いんだというメッセージが感じられます。

例えばいじめとか、パワハラとか、そういったものから逃げられず苦しんでいる人がたくさんいます。そういう人たちに対して、もう働かなくても良いし顔でも整形してどっか行っちゃおうぜ♪というのが伊坂作品です。

少しネットでバズッた以下の漫画と近いですね。

shinya-sheep.hatenablog.com

 

 

作中の主人公・兜は奥さんに対して病的なくらい気を遣います。モダンタイムスでも怖い奥さんが出ていたので伊坂幸太郎の奥さんはきっと怖い人なんだと思います(笑)

ただ、モダンタイムスでもAXでも主人公は奥さんのことを愛しているので読んでいて非常に楽しいです。

ミステリー小説は面白いですが、例えば湊かなえさんの作品は読後に強烈なインパクトとともに不快感が残ります。そういう小説はあまり好きではないです。

うろ覚えですが爆笑問題太田光さんがヒレハレ草という本の中で、『舞台の上で動物を殺す芸術家が話題になっている。確かにインパクトは残るだろうがそれは動物の死に対してのインパクトであって芸術家の作品へのインパクトではない』というようなことを書いていました。これは非常にその通りだと思います。僕も読みましたし映画も見たバトルロワイヤルなんかはまさにその典型で、要するに人がたくさん死ぬというインパクトが作品の中心になってしまいます(映画も小説も面白かったし2も見ましたがw)。

最近の漫画も、やたら世紀末系のもの、仲間同士で殺し合いをするものが多くて少しうんざりしてしまいます。

Mr.ChildrenのHEROという歌の中で

駄目な映画を盛り上げるために

簡単に命が捨てられていく

違う僕らが見ていたいのは

希望に満ちた光だ

という歌詞があります。僕は小説や映画にもこういう要素を盛り込んで欲しいと思います。戦争などのドキュメンタリーは当然必要です。ただ、フィクションの世界くらい気持ち良いものを見させて欲しいなと思ってしまいます。

 

最後に少し作品の内容を書かせてもらうと、グラスホッパーやマリアビートルに出てくるキャラクターはほとんど登場しません。伏線の回収という意味でも伊坂作品好きなら簡単に読めてしまうものなので特別良い作品とは言えないかも知れません。ただ僕にも主人公の息子の子供(理由あって孫とは敢えて書きませんが)と同じ年の子供がいるという点、妻に必要以上に気を遣っている点(笑)からか、非常にいろいろな気持ちに共感ができ素晴らしい作品でした。

 

 

伊坂作品を読んだことがない人も一度読んで欲しいなと思う小説です。

AX アックス (角川書店単行本)
 

 

 

では。

Wantedlyが上場。界隈は祝福ムードだけどどうなんだろう。この公募価格だとちょっと微妙に思えてしまう。

ビジネスSNSWantedlyがマザーズに上場することになりました。

thebridge.jp

 

スタートアップ企業の採用にはかかせないツールです。スタートアップ界隈はみんな祝福ムードです。

株主がかなり少ないようで、社長の仲さんは70%弱も株を持っていました。最近のスタートアップにしては珍しいですよね。

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ただ、時価総額としては40.2億円になるとのこと。

この数字を見ると結構安いな・・・と感じてしまいます。資金調達のニュースがほとんどないのですが日経新聞から1億円の調達をしていました。

jp.techcrunch.com

 

そのタイミングで2億円ちょい第三者割当増資をしています。

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日経新聞以外にも、杉山全功さん、松本浩介さん、川田尚吾さんといったスタートアップ界隈の超有名人の方たちが投資していたようです。

木村新司さんも追加で出資しているようです。

 

日経新聞は1,17%保有しているとのことなので、出資時の時価総額は100億弱くらいだったはずです(もちろんなんかいろいろややこしいことをしている可能性はありますが)。

そこから考えると40.2億円という時価総額は非常に悪い数字に見えてしまいます。しかも優先株ではなく普通株なので。

実際純利益1,2億円なのでこれくらいで妥当だと思いますが意外と微妙な感じな気がしてしまいました。界隈はみんな「ヒャッホー!」と言っているので僕にはどちらが正しいかわかりません。

 

と思ったら次郎丸さんがこんなツイート。

まじでダレトクなんでしょか。 

 

市場に公開したのはが1%と非常に非常に少ないので、初値あたりでは高騰することになると思います。そのタイミングで大量保有の人たちが売り出すことになるんだろうけどそれアリなのかな・・・。

※追記※ロックアップが90日か1.5倍となっておりので1.5倍になった瞬間大量保有者たちが売ったらまじで中々すごいことになりそう・・・。

 

 

僕の友人で某大企業のファンドマネージャーをやっている人に聞いてみたんですが、そもそもWantedlyを知りませんでした。そいつの不勉強もあると思うんですが、スタートアップ界隈以外での知名度はあんまりないんでしょうか。

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↑この方がおっしゃるように単価安すぎるんじゃないのだろうかと・・・。

 

 

 

では。

 

 

 

 

案の定出てきた個人間ファッションレンタルサービスの「dress box」。価格設定的に儲からないだろうけど改定前提っぽい。貸し手を集めるためにレンタルクローゼットをアピールしたら面白そう。

thebridge.jp

案の定出てきました。CtoCのファッションレンタルサービス。

ラクサスはスタートはBtoCで、今はCtoBtoCも始めています。

dress boxも同じくCtoBtoCのようです。

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この構図はラクサスエックスと全く同じです。

 

なぜCtoCにせずにCtoBtoCにしているかと言うと、届ける商品の品質を一定以上に保たせたいという点とユーザー同士のトラブルを防ぎたいという点があるのだと思います。

 

明日の結婚式で着よう!明日のパーティーで使おう!という明確な利用シーンがあるのに届いてみたらシミが付いていた、ほつれがあった、そもそも指定日に届かなかった等々のトラブルが考えられます。

完全なCtoCサービスのメルカリやヤフオクでこういう利用シーンは少ないと思います(というかそういうシーンではさすがに買わなそう)。

メルカリ等は基本的には売り手から買い手への一方通行のコミュニケーションです。それでもトラブルは起きまくっています。レンタルの方が絶対にもっとおきます。

 

そういった意味で、dress boxは借り手からすると非常に良いサービスだと思います。値段的にも手ごろです。

 

レンタル料金はいくらでしょうか?

レンタル価格は2980円/4980円/6980円/9980円(税抜)の4プランがございます。ワンピースによって価格が異なりますので、ご確認ください。

ワンピースのレンタル時、送料はユーザーの負担になりますか?

レンタル価格が合計4980円(税抜)以上であれば、送料は無料になります。4980円未満の場合には、送料は980円となります。

 

とありました。この価格設定だと2980円のを借りる人はほとんどいないと思うので適当に5,000円くらいにしておくとすると他のレンタルドレスよりもお得だと思います。

 

では貸し手からみた場合にはどうなのでしょうか?

2. 高いリターンが見込める
お預かりしているドレスがレンタルされると、レンタル料の50%を預けていただいている方にお支払いします。

とありました。

レンタル料の50%ということなので5,000円で借りた人がいた場合2,500円を貸主にリターンすることになります。それなら預けようという人が出てくるかも知れません。

ただ、クリーニング送料も運営者負担のようなのでこのプランのままですとまず間違いなく儲かりません。

β版とのことなので、これでどれだけ利用者が来るかを見てから一気に資金調達をして価格設定やサービスを変更するんでしょうか?

エアークローゼットも最初「儲からないぞこれじゃ・・・」と思ってたら価格変更してましたので。

just4youcom.hatenablog.com

 

本来、CtoCサービスはBtoCに比べて質が伴なわない分、"明かに"安くないといけないです。airB&BもUberもメルカリも。

CtoBtoCはそこは少し値段があがってしまいます。でもBtoCに比べて在庫リスクもない分、安く提供できるというメリットがあります。

ただその分貸し手を集めにくいという点が難しいです。ラクサスはそもそもラクサス自体で数億~10億円以上のブランドバッグがありました。なのでエンドユーザーからバッグが集まらなくてもそこまで問題にはなりません。

現状のdress boxはそうはいかないです。貸し手が増えない限りサービスが始まりません。

なので50%のリターンを保証しているのだと思います。

 

また、貸し手を集める方法としてはレンタルクローゼットとしての魅力をもっとアピールすれば良いはずです。

一度利用したドレスをそのままdress boxに送ってしまえば、そのまま預けられます。(おそらくクリーニングもやってくれそう)

そして次回利用の際にはそのまま戻してもらえれば良いだけ(その際の送料等は不明でしたが)ですので、サマリーポケットのような使い方ができるのではないでしょうか?

pocket.sumally.com

 

こっちの使い方をもっとアピールできれば貸し手がどんどん集まって、借り手も増えていくんじゃないのかなーー・・・と。

 

 

そこから、利益うんぬんを考えることになると思うのですが利益に関しては現状の価格設定では間違いなく厳しいです。ラクサスやエアークローゼットのように推測で検証するまでもなさそう。

 

改定前提なんだと思いますが、そこは今後楽しみにしていきたいです。

 

 

 

では。

ラクサスの細かい数字が開示されていたので売上や利益についての答え合わせができそう。

日経トレンディにラクサスについての記事が載っていました。

trendy.nikkeibp.co.jp

現在、ラクサスが貸し出しているのは、52ブランド・約1万8000個のバッグ。バッグ1個あたりの平均価格は30万円で、この中から好きなバッグを月額6800円(税別)で使い放題というシステムだ。送料は無料。ただし、1度に借りられるバッグは1個だけで、1カ月に2度以上、のバッグを借りる場合は交換するごとに荷造手数料1000円(税別)がかかる。

 運営するのは広島に本社を置くラクサス・テクノロジーズだ。2015年2月にサービスを開始し、2017年7月の時点でアプリのダウンロード数は30万を突破。そのうち実際にバッグを借りている会員は1万2000人だが、サービス開始から現在まで会員数も業績も右肩上がりを維持している。

==中略==

会員の平均交換タイミングは1.5カ月だそうだ。

ふむふむ。

細かい数字まで公表しているのでこれで以前僕が書いた記事の答え合わせができそうです。

just4youcom.hatenablog.com

 

サブスクリプション型のレンタルサービスは月間の平均返却回数が大切だと考えています。

日経トレンディによると1,5ヶ月に1回とのことでした。1ヶ月に2回以上交換する場合には交換手数料が1,080円かかるので,5ヶ月に1回になっているのだと思います。

エアークローゼットさん等の他のサブスクリプション型のファッションレンタルもどれもスタート時は何度でも交換可能をうたっていましたがどれも変更しています。

just4youcom.hatenablog.com

 

ラクサスに話を戻します。月間の会員費が6,800円(税別)とのことです。

ここから大きくかかる費用というのは

 

・送料

・バッグの仕入れ

 

これらだと予想していました。

 

ラクサスさんのfacebook等の投稿を見ていると発送する箱に相当力を入れているようなので、

 

・箱代

 

も結構な金額になっていると予想します。

これ以外にも当然家賃や人件費はかかりますが、とりあえずそれはは抜かして考えてみます。

前回のブログではこれらを勝手に予想し、売上等を推測していたのですがある程度公開されたので結構数字が見えそうです。

 

①売上

2017年7月の時点でアプリのダウンロード数は30万を突破。そのうち実際にバッグを借りている会員は1万2000人だが、サービス開始から現在まで会員数も業績も右肩上がりを維持している。

とあるので非常に簡単です。

有料会員は1万2000人とのことです。これに月額の会員費の6,800円をかけます。

 

12000 × 6800 = 約8,000万円になります。年商10億くらいということになりそうです。

 

これ以降は費用です。

②送料

12000人の会員に送りますが、1,5ヵ月に1回しか交換しないので平均で月間8,000個出荷しているようです。(もちろんちょっと細かいことを言えば違うんですがとりあえず。)

また、これらの8,000個は出荷するだけではく戻ってくるので月間で16,000個の発送と着荷があります。前回のブログでも書きましたがどの配送業者も着払いの料金というのは正規料金(値切れない)なのでそこそこ高いです。

前回のブログでは1,200円で計算していますが、最近はどこの配送業者も強気なので往復で1,500円かかっているのではないかと予想します。

 

送料としては月間で1,500円×8,000個なので1,200万円ほどかかっていると思います。

 

③箱代

箱にすごく力を入れているように思えます。確かにブランドバッグが紙袋で届いたら嫌ですよね(笑)

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これ、おそらくですが1つ300円くらいはかかっていると思います。普通もうちょっと高いと思うのですが何しろこれを月間8,000個作っているのである程度ディスカウントもできるはずなので300円と予想します。

 

8,000個 × 300円 =  240万円

 

前回のブログではクリーニング代も入れていたのですが、人件費に含めて良いように思えてきたので今回は送料と箱代のみを変動費として考えてみることにしました。

 

今の時点で、

月商8,000万円 ー 送料1,200万円 - 240万円 = 6,560万円の粗利

 

となっていると予想できます(念のため書きますがかなり勝手に予想しているだけです)

 

結構すごいですよね。

 

ここから広告宣伝費、人件費、地代家賃等がかかってきます。まーそこそこあると思いますが、これ以上に気になっていたのがバッグ1個あたりの平均単価でした。

せいぜい5万か7万くらいと前回のブログで予想していたのですが平均単価はナント30万円だそうです。

 

12,000人の有料会員に配るためには最低でも15,000個は必要な気がします。

これを単純計算してしまうとバッグの仕入れ代だけで45億というブルゾンちえみを超える金額になってしまいます。

総額22億円を調達しているとはいえ、さすがに無理そうな数字です・・・。

なので、

・30万円というのはあくまで末端価格で仕入れ値は15万~20万円程度

・ラクサスエックスで9,000個のバッグが届いたとあるのでそれも含める

 

この2点を考慮する必要がありそうです。

日経トレンディも宣伝の一環ですのでバッグの金額は当然高めに言うはずなので実際の仕入れ値は15万より安い可能性もありそうです。

ラクサスエックスで届いたバッグ全てに借りてが付くとは考えにくいですがある程度はラクサスエックス経由で回っていると考えても良いはずです。実際素晴らしい仕組みだと思います。

just4youcom.hatenablog.com

 

それでも、どんなに安く見積もっても、10億~15億円くらいはバッグを仕入れているのだと思います。

これらを一括で損金として扱うことはないと思います。おそらく5年から10年で減価償却する形で資産計上しているのだと思います。

 

ここから下はかなり数字がずれる可能性があると思っています※

 

例えば15億円分のバッグを仕入れているのだと仮定し、それを10年間の減価償却で資産計上した場合、年間の費用としては1億5000万円です。月間ベースで1,250万の費用。

 

月間の粗利が6,560万でした。1,250万の費用を引くと

 

6,560万 - 1,250万 = 5,310万円

が残ります。

ここから広告宣伝費、人件費、地代家賃等を使いどれくらいが残るのかというところになりそうです。

これらもボヤっと予想することはできそうですが、そもそもバッグの仕入れ代が大きくずれている可能性、減価償却の年数がそもそもずれている可能性が高いので止めておきますが考え方としてはこれで合っているように思えます。

 

とにかく、リリースから2年ちょっとで年商10億円規模に育てたことはとにかくスゴイの一言です。

 

また、ひとつ気になった点として

2017年7月の時点でアプリのダウンロード数は30万を突破。そのうち実際にバッグを借りている会員は1万2000人

ここの会員数と有料会員の割合です。

4%ってのが多いのか少ないのかよくわからないのですが意外と少ないなーという印象でした。

エアークローゼットが会員数10万人と発表しているのですが、4%となると4000人ということに。エアークローゼットの場合はアプリではないので、さすがにもっと多いと思いますが結構少なそうですね。

 

 

では。